今週、少し時間があったので積年の課題だった「本の整理」思い切ってやりました。
こちら中古書店に出すべく待機中のダンボール7箱です。
「読み返すことがある本」
「資料として手元に持っておきたい本」
のみを残し、どんなに読み返す「かも?」と思っても「実際に読み返さなかった本」は潔く処分、という基準を断行。
これが今まではなかなかできなかったのだけど、今回は不思議とできてしまいました。
何と言いますか、これで自分の中の妙な見栄みたいなものも捨てられた気がします。
本棚ってその人の頭の中と言いますか知性の象徴みたいなところもやっぱりあると思うので、ついつい見栄を張りたくなっちゃうんですよね。自分に対してね。やっと諦めがついたのかも(笑)
年を経たことによって関心領域も変わるのね、というのも今回の気づきでした。
一昔前は大問題だった、愛だの恋だの、あと孤独だのといったことが、わりとどうでもよくなってしまった気が・・・そんなこと考えているヒマがあったら、タカラヅカのチケット難問題にいかに立ち向かうか考える方がずっと有益だと思っちゃう(笑)
悟ったのか、はたまた枯れたのか??
それで結局たくさん残ったのが、料理とか園芸とか、あとは健康、そして舞台関連の本(笑)
結局私は、小難しいことよりも地に足ついた生活が大事な人間なんだなとわかりました。
ま、これが等身大な私めの本棚ってことで。
あー、さっぱりしたよ♪( ´▽`)
多くのタカラヅカファンに惜しまれつつも閉店した、八重洲ブックセンター日比谷シャンテ店ですが、その後タカラヅカコーナーは本店に引き継がれています。
で、昨日訪ねてみたら、すごいことになってたよ〜((((;゚Д゚)))))))
一度行ってみるべし、です!
※写真は許可を得て撮影させていただきました。
お盆休みを利用して60巻読破しましたぞ〜漫画「王家の紋章」!
めちゃめちゃ面白かった!
舞台化がきっかけで読み始めたのですがフツーに原作ファンになってしまいそう。
単なるラブロマンスかと思ってたら全然違ってました。
むしろこれ、壮大なる歴史物じゃないですか。
ヒッタイト、アッシリア、バビロニア、リビア、エーゲ文明の国、メディア、アビシニア(エチオピアのことらしい)、果てはインダス文明の国まで……古代に台頭した国々が出てくるわ出てくるわで、もうワクワクしてしまう〜。
20巻あたりから俄然面白くなってきて、一気にスピードアップ。
女子力に乏しい私としては、メンフィスとラブラブなキャロルよりも、いろんな古代の国の人に出会うたびにワクワクしちゃうキャロルの方に共感してしまうのでした。
60巻にしてまだまだ広がりを見せる壮大すぎる物語。
回収されていない伏線もたくさん残されています。
いったいどこまで広がるのやら? さてこの先、何巻まで達するのでしょうか??
先日たまたま新幹線の品川駅構内の本屋で見かけて以来ずっと気になってた本。
いやー、面白かったわ!
ヘタな独立起業本よりよっぽど役に立つと思います。
(と思ったら、何げに重版していますな)
もしかすると意外に思われるかもしれないんだけど、この本の中で一番共感したのはこの一節でした。
「私が何かをやるときの主語は、あくまで『私が』ではありません。『海女が』とか「仏像が」という観点から始めるのです」
「そもそも何かをプロデュースするという行為は、自分をなくしていくことです。自分のアイデアは対象物のためだけにあると思うべきなのです」
うまく言えないんだけど、この考え方にはほんっと共感します。
そのとおりなんだと思います。
とはいっても私はまだまだ我欲にまみれていて、修行が足りんなと思うことばかりですけど…。
あと、嬉しかったのはこの部分。
「一般的に、歳を取って社会的地位が上がっていくと、「あの人はギャラが高いのではないか?」と思われます。そう思われないためにも、不安そうに見えることが大切です」
な〜る〜ほ〜ど〜!
こういう考え方もあったか、と。
年相応にリッパっぽくなれない自分がずっとふがいなかったけれど、これなら自信ありますよ私(笑)。
やはりオモシロイことを追究する道程に近道はないのです。
これから焦っちゃったときは、この本読み返して肩のチカラを抜こうと思ったのでした。
本がたまりにたまって、もはや気持ち的にもどーしよーもなくなってきてしまったので、思い切って整理に着手することにした。
「本 整理」でググって調べてみると、本棚中の本をいったん全部出してジャンルごとに並べてみるってのがセオリーらしい。さっそくすべての本を部屋中に広げてみたところ……大変なことになった(涙)
結局、着手初日はぶちまけたところで終了してしまい、その日は本の海の中で就寝することになっちゃった。
一般に「本を読むのは善きこと」とされ、子どもにも読書が推奨される。
だが、オトナが本を買う理由にはじつはロクでもないものも多い。「自分探し」「出世したい」「モテたい」「お金持ちになりたい」「痩せたい」「教養のある人だと思われたいっ!」etc.etc……。
かく言う私もそんなオトナのひとりだ。つまり、ここに積まれた本たちは、こうした私自身の見栄やら欲望やらの集積なのである。
ぎゃーー! ヤダーっ!! 恥ずかしいっーー(>_<)
しかし、ここでひるんでいるわけにはいかない。
逃げ出したくなっちゃう自分を何度も奮い立たせ、少しずつ仕分けをしていく。こうなると、もはや「ココロのお掃除」である。
一番困ったのは「絶対に取っておくほどでもないけど、処分する勇気もない本」がたくさん出て来たことだ。それでめげそうになってたら、同業者の友人から、
「服や皿があふれてイヤだってのはわかるんだけど、本を書く仕事してるんだから、資料があふれるのは当たり前だと思うんだけどなー」
と励ましとも何ともいえないことを言われた。う〜〜ん、確かにそのとおりではある。
セオリーでは「とにかく捨てましょう」みたいなことが言われるものだが、ひたすら捨てるだけが能じゃないよね、とも思う。資料性の高い本をきっちり保管するのは勿論だが、それ以外でも捨てちゃイカン本はあるような気がする。たとえば、自分の考え方をつくる基礎になったような本とか。
要は自分なりの基準を見つけることが大事で、しかもそれは年を経るごとに変化していくものだから「今の自分の基準」を真面目に探し続けるしかないんだろうなぁと思う。
最初は永遠に終わらないんじゃないかと絶望的な気分に陥ったけど、続けるうちに判断の基準も少しずつシャープになっていって、スピードも上がっていった。そして、何とか終了。本棚もココロもスッキリして、いい気分だ〜。
今の自分の興味関心領域とその程度が改めて整理できたのは面白かったな。それから、「必要な本」を見極める眼も、ほんの少しだけ研ぎすまされた気がする。
千葉県の高校図書館の司書さんの集まり(司書の会)の総会に呼んでいただき、講師を務めて参りました。
こんな若輩な私で大丈夫か?と思いつつ……それでもお引き受けした理由は、会場が千葉女子高校(←水夏希さんの母校ですな)だったから!
…というのは冗談ですが、それにしても私で大丈夫かいなーと直前までドキドキしていたのは本当。
ところが蓋を開けてみれば、思いのほか楽しくお話することができました。
いただいた質問もそれぞれ考えさせられるものばかり。
「昔の子ども文学全集はイラストのクオリティもとても高くて子ども心に印象に残っているが、今のそういう本のイラストは酷い。『子ども向けだから』といっていいかげんに済ましてよいのか?」
→よくないですよね! 絶対!!
「せっかく内容が良くても、タイトルのせいで入れられない本もある。たとえば『学校では教えてくれない云々』など」
→た、たしかにそうですね。なるほど。
そして、最後にいただいた「ずばり、高校生にはどんな本をおすすめしたらいいと思いますか?」という質問にはうまく答えられませんでした。引き続き考えてみたい課題です。
「『本を読む楽しさ』を伝えたい」という真摯な思いを持った方々がこんなに集まってらっしゃるということ自体が私にとっては感動でした。
せっかく人前で話す機会をいただくのであれば、これからは私もこんな風に良い刺激を受けて終われるようにしたい。今、そんな欲張りな気持ちにもなっています。
素敵な機会をいただけたことに感謝です。
ダ・ヴィンチ6月号の「なんでもランキング」にて、宝塚入門本を10冊ご紹介させていただいています。あくまで私の好みということでご笑覧ください。
ちなみに、自分の本を9、10位に入れていますが、これはもともと2冊まで、しかも必ず9位と10位に決められていたので別に奥ゆかしいわけでなく、むしろMAXずうずうしい私でした…。
絶版本不可という条件もキツかったです。本当は、すでに絶版になってしまった昔の本に面白い本がたくさんあるのにね〜。それに、劇団が出している公式本の中にも入門書が1冊もなかったので、これだけは「宝塚検定ガイド」を無理矢理入れてもらいました。
こうして世の中のタカラヅカ本のラインナップを振り返る機会をいただけたことに感謝です。「もっともっと良い本が出て欲しい。いや出て然るべき!」と思ってしまいました。
最近、赤羽雄二さんの著作にハマっております。
とりあえずこれはと思ったことは試してみる主義の私。「ゼロ秒思考」に書かれているA4メモもとりあえずやってみてまして、明日でちょうど1カ月になります。成果のほどは今後に乞うご期待ってことで…。
で、この赤羽さんにどうしてもリアルでお目にかかりたくなったので、今日たまたま開催されてた著者セミナーに行って来てしまいました。
会場に入ってみたら男子率が異様に高く、しかも皆さんきっちりしたスーツ姿でめっちゃアウェイ感(汗)。どうやら30代ぐらいの会社員の方が多かったみたいです。
途中からは質問も活発に出て、赤羽さんもそれぞれの質問者の個別バックグラウンドを踏まえたうえで、かなーり率直にホンネベースの回答をされていて面白かったです。そっか、回答が刺激的だと質問もたくさん出るんですね。勉強になるなあ。
それにしても、くだらない会議とアホな上司に悩んでいる人、ホントに多いんですね(>_<)
本や今日のセミナーで紹介されてる様々なノウハウはもちろん役に立つと思うのだけど、今日のお話で一番印象に残ったのは、冒頭でびしっとおっしゃった、
「日本人一人ひとりが、もっとものを考えないと、世界で闘っていけない!!」
というメッセージでした。
それから著作の中にたびたび書かれている「人は誰だって頭がいい!」というメッセージも印象的です。
氏の著作は全編通じて「誰だって頭がいいんだから、その能力を生きているうちに全開させなきゃもったいない!」という考えに裏打ちされています。
しかも、ただ読んで終わりじゃない、「質問は何でも受け付けます」とあとがきにも書かれ、意見交換のためのフェイスブックグループも立ち上がっているところがすごい
このメッセージに共感し、オープンマインドに惹き付けられるから、この本は多くの人に読まれるんじゃないかなと私は思います。
少なくとも私がハマる理由はそこです。やっぱり「本は人なり」です。
★追記
「日本の『上司』が変わらないと、世界で闘っていけない!」という思いを込めて書かれたのが以下の1冊だそうです。
赤羽さん曰く「『ゼロ秒…』何倍も重視し、どうしてもお伝えしたい内容」とのこと。
こちらも是非どうぞ!
昨日の「ベルばら」遠征の行き帰りに読んだ一冊。なぜかドイツ(笑)
第一次大戦の敗戦→ヴェルサイユ条約で課せられたむちゃくちゃな賠償金→共和国体制が軌道に乗ったところでの大恐慌…。理想を求めたワイマル共和国から一転して、ヒトラーによるナチス独裁体制が生まれるまでの過程が、克明かつドラマチックに描かれています。「そーだったのか!」の連続です。
半世紀も前に書かれた本で、今の新書に比べると字も小さくて老眼にはツライかと思いきや、一気に読めてしまいました。登場人物の写真がすべて掲載されているので、その人の行状と人相を見比べて、あれこれ想像しながら読めるるのも良いです。
で、改めて世界史の教科書を見直してみて、この密度の濃い時代がわずか1ページ程度にまとめられてしまっているのはどうなんだー?と思っちゃいました。
学生時代には、「エーベルト大統領」とか「外相シュトレーゼマン」とか必死で暗記してたに違いないけど、ほんと意味なかったな(>_<)
最後の一章「共和国の最期」では、ワイマル共和国失敗の要因に関して、政党および国民の責任が厳しく追及されています。
久しぶりにホンモノの良書に出会えたぁ〜という高揚感を感じつつも、「じゃあいまの日本、どうなんだ??」とか、いろいろと考えてしまうなあ…。
でも、ほんと読み応えある一冊でした。
こういう本はやっぱり電子書籍じゃムリ、紙の本で線など引きながらじっくり読みたいです。