もう、怒らない
「もう、怒らない」
・・・別に、私の誓いじゃないですヨー
本のタイトルです。
著者は私より10も年下のお坊さん。「欲望」「怒り」「迷い」という三大煩悩がいかに悪影響を与えるかということ、そこから救われる方法を、いまどきのありがちなシチュエーションに結び付けて、じつにうまく書いてある。
要するに、
「叶わぬ欲にかられたり、すぐムカついたり、思い迷ってばかりいるのは全てエネルギーの無駄遣い。そーいうときは、いまそこにある現実に意識を向け、毎日の当たり前のことを大事にしてみよう。そこに集中できたときに、本当の充実感が訪れる」
みたいなことだろうか。
当たり前っちゃ当たり前のことなのだけど・・・でも、今の私には目からウロコ。はっきりいって救われた。まさにドンピシャの本だった。
いや、もしかして少し前の私だったらピンと来なかったのかもしれないけど。必要なときに必要な本に出会えるものだ。
そしてもうひとつ嬉しかったのが、あとがきの謝辞に出てくる担当編集者が私の知っている人だったこと。生き馬の目を抜く幻冬舎で、こうして淡々といい仕事をして、ちゃんと実績を上げ続けているのはすごいと思う。
彼女の仕事ぶりこそ、まさに仏道の教えに則った集中力のたまものかも!?
以下は個人的に印象に残った部分のメモ
◆欲望というのは叶わないものほど刺激的。だから、ひとつの欲望が満たされたら人は次の欲望を求めてしまうもの。仕事でも「やりたい仕事をやる」ことにこだわるより、何も考えず淡々と行う仕事のほうがずっと集中でき、充実感を感じられるもの。
◆「今やっていること」を実感しなくなると、そのこと自体がつまらなく、面倒くさく感じられるようになってしまう(=日常がおろそかになるということ?)
◆「聞き上手」という名の「聞くフリ詐欺師」にならぬこと。「本当は自分が話したいのに」と「でも聞いてあげなきゃ」という2つの心に引き裂かれながら会話してても楽しいわけがない。(これ、耳が痛い)
◆「怒り」によって人はつまらない日常を一時的に忘れることができる。だから人は勘違いして「怒り」を求めてしまうのだけど、じつは心身にものすごいダメージを与える。しかも、怒れば怒るほどエネルギーは増幅する。種火のうちに消し止めること。
◆対策としては、怒りの中身をカッコに入れ、末尾に「・・・と思っている」とつけてみる。誰かにムカついたときは、「『○○にムカつく!』・・・と思っている」てな具合。
◆迷えば迷うほど集中力・決断力が低下して非効率。対策その1としては、「迷ってる自分」を自覚し、今ここにある現実に意識を引き戻すトレーニングをすること。「私」を超えたとき本当の集中が訪れる。
◆迷い対策その2としては、普段何の気なしにやっている行動の細部に注意を向け、じっくり観察し、面白さを発見すること。
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