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カテゴリー「カンゲキの記録」の記事

2017年8月12日 (土)

映画「隣人のゆくえ」

とても素敵な映画を拝見させていただきました。

「隣人のゆくえ」、下関の梅光学院の学生さんと、42歳から映画制作を始めたというサラリーマンの監督さんが作ったというミュージカル映画です。

キャストはもちろん、楽曲や振付も全部学生さんたちの手作り。これがまた素晴らしく、ミュージカルの原点に立ち返らせてもらったようでした。

下関の空襲をテーマにしているお話なのですが、私はこの映画の持つ清らかで幻想的な世界に引き込まれてしまいました。素人の女子学生たちの取り組みだからこそ生み出せるものが、あの独特の美しい世界観を作りだしているような気がします。

初日だったので監督&メインキャストの皆さんの舞台挨拶もありました。それぞれ違う個性が面白くて、でもみんな可愛い!

皆さんそれそれがこれからどんな道を歩まれるのかが楽しみです。演劇関係に進む人もいるのかな? いずれにせよ、この経験は未来への糧になるのでしょうね。



2017年7月19日 (水)

ビリーエリオット!

プレビュー公演初日観てきました。
以前、映画館でミュージカルライブを観た時の感動を長らく忘れていましたが思い出したよー! しかも、生の舞台はもっと良かった。
そうだ!これはきれいごとじゃない世の中のリアルと向き合ったミュージカルだった、芸術の価値、ビリーの煌めく才能が現実にまみれたオトナたちの心を動かす物語だったのでした。

セリフが九州弁?(正確に何処の方言なのか観た人教えてください)なのは、炭鉱町の話だからでしょうか。これは賛否ありそうですが、遠くイギリスの話ではなく身近な話に感じられ、ビリーの閉塞感も真に迫ってくる効果はあるような気がします。

ビリー役の前田晴翔くん、足長い! 小顔!!そしてイケメン!!! おまけにダンスも抜群!!!!
これはヤバイです、ブレイクしそうです。
今日はフィナーレ(っていうのか)がタップ中心の振付だったけど、各ビリーのバックグラウンドで少し変わったりするのかな。

その前田くんをスパルタ柚希礼音(ウィルキンソン)先生が教え導くくだりは痺れます。適役です。
しかも最後の最後にすべてをぶっ飛ばしてちえさんが持ってく一瞬あり。乞うご期待!
これも、島田歌穂さんバージョンだとどうなるんだろう。気になります…。

ラスト、ビリーは羽ばたくけれど、それは過去との決別でもあります。 オトナたちは今日も厳しい現実を生きて行かねばなりません。だからこそ才能というのは特別で眩しいものなのかな。不覚にも3回ぐらい涙してしまいました。

日本上演は子どもが主役なので難しいのかなと思っていたけど、実現して嬉しい!
他のビリーも観たくなってしまって、すぐさまチケット確保に走ってしまったのでした(^^;;



2017年7月14日 (金)

魔都夜曲

川島芳子役の壮一帆さんが最後にすべて持ってく話だったよ(笑)!!!
男装姿もチャイナドレスもどちらもかっこいい〜(*^^*)

その他のキャストの皆さまもそれぞれハマり役。小西遼生さんには最後の最後まで翻弄されまくり。服部良一をモデルにした役を演じる松下洸平君のピアノ演奏お見事! 歌うまな方にはちゃんと聴かせどころもあり。
1939年の魔都上海、ジャズの流れるフランス租界の酒場で繰り広げられる物語。その店のマスターが橋本さとしさん。
史実とは異なる結末には考えさせられるものがありますが、それでもじわっとシアワセな気分に。エキゾチックな楽曲にもときめきます。

海外ミュージカルもいいけど、こういう素敵な世界観のオリジナル音楽劇が上演されるのは嬉しいなぁと思います。


2017年7月 1日 (土)

子午線の祀り

プレビュー初日、観てきました。
まるで修行のような3時間50分。正直、最初の3分の1ぐらいは何が昭和の名作なんだかよくわからなかったんです。でも、成河義経が出てくるあたりから次第に覚醒し(笑)、終わってみればズシンと見応えある一作でした。

平家物語を元に壇ノ浦の戦いにいたる過程と人物の心情を細かく読み解いた話なのですが、考えてみれば、源平合戦って知っているようでよく知らない。この作品の目線でみると、むしろ兵力でも勝り人格者たる知盛(野村萬斎)率いる平家方の方がよほど有利だったように見えます。義経なんてホント偏った戦オタク、あれでは兄に疎まれても当然だわ(笑)。でも、極限状態の中では逆にバランス感覚がある知盛より、周りも見えず突き抜けた義経のような人物の方が強いのかもしれません。

戦の勝敗は時の運なんていうけれど、ほんとその通り、天の定める大きな流れの前にあっては人間の力ではなすすべもない・・・そんなことを考えさせられました。そんな中、終始先を見通し知盛に諫言をしながらも最終的には不本意なる末路をたどることになる阿波民部(村田雄浩)の生き様は何とも言えず切ないものがあります。

楽近くにもう一度観るので、今度こそ最初から覚醒して臨みたいと思います。


※ポスターに撮影している私が写り込んでますなw

2017年6月27日 (火)

アジアン・エイリアン

演劇って普通タイトル買いはあまりしないものだと思うけど、この作品は何故かツイッターか何かで見た瞬間にすごーく気になってしまい、引き寄せられるようにチケットを買ってしまいました。
ワンツーワークス「アジアン・エイリアン」
そして引き寄せられただけのことはあった!

差別とか個人情報保護とか重いテーマを扱っているし、演出的にも生理的に不快感を感じる瞬間も多いのに、でも観終わったときは「見て良かった!」とむしろ爽快な気分になれてしまった、不思議な作品。それが演劇の力なのかもしれません。

本水を使った演出が何ともすごいです。衣装も靴も毎回ズブ濡れで大変だ…。でも単なるケレンだけじゃない、作品のテーマにもきっと絡んでるんですよね。とことん役割に徹した役者さんのお芝居も気持ち良かったです。

「みんな同じ、ではない。まずは違いから目を背けないこと、きちんと向き合うこと」
果たして私の「人を見る目」ってどうなんだろ?
…そんなことも改めて考えさせられる作品でしたね。


2017年6月15日 (木)

レミゼ30周年スペシャルウィーク!

珍しく神様が東宝ナビザーブに微笑んでくれたので、観て来ましたよ(^-^)/

囚人俳優吉原バルジャンがアツい! そのパッションが2回B席までガンガン伝わって来ます。
川口ジャベールも思いのほか良かった。思わず滲み出てしまう温かみがジャベールという存在の哀しみをかえって引き立たせるよう。2幕の自殺シーンも説得力ありました。

そして来ました!革命俳優・上原アンジョルラス!!
私のレミゼにこの人だけははずせない。海宝マリウスとの組み合わせもまさにゴールデンコンビ❤️❤️
上原アンジョルラスが皆を引っ張る力がすごすぎて、あ〜こういうカリスマ性が普通の学生たちを悲劇に陥れるんだよねとまたまた哀しみが。ほんと罪な人だわ。

松原エポニーヌ、初見でしたが、知的で凛としたエポニーヌ(お名前の通り)でとっても好みでした。
やっぱりエポニーヌに共感できるとレミゼば俄然テンション上がります。
これまで観たエポニーヌって多かれ少なかれ島田歌穂さんの幻影に囚われている感があったけれど、そうではない彼女らしいニュータイプなエポニーヌを見せてもらった気がします。

というわけで本日の極私的男優賞・女優賞は川口ジャベールと松原エポニーヌです。
こういう新発見があるのもトリプルキャストなレミゼならでは。

特別カーテンコールは想像以上の豪華さでのけぞりました〜((((;゚Д゚)))))))
歴代キャストが日替わりで登場してレミゼ思い出秘話を披露。
ロンドンキャストもゲストで登場して歌唱披露、などなど。
さらに歴代リトルコゼット、リトルエポニーヌ、ガブローシュまで登場したのにびっくり!(当然みな成長していて、かつての面影はほとんどなし)
最初に今井清隆さんが歌い出した瞬間に震えましたわ。
岡幸二郎さんもいらしたのが嬉しかったけれどジャベールチームでのご登場でした。上原くんと一緒にアンジョルラスチームで歌って欲しかったな。

とにかく、レミゼの神様に感謝‼️




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2017年6月 9日 (金)

愛死に@FUKAIPRODUCE羽衣

FUKAIPRODUCE羽衣は「妙ージカル」なるものを上演する団体なのだそうです。
何だ何だ〜?というわけで観に行って参りました。
「愛死に」@東京芸術劇場シアターイースト。
…で、思ったんです。確かにこれ「妙ージカル」だわ…と。

よくあるミュージカルでは、男女の美しい愛が描かれます。
でも、時々ひねくれたことを思うんですよね。
ハッピーエンドな結末の、さらにこの後、二人はどうなるのかな?とか。
この作品で描かれてない美しくない日常もたくさんあるよね〜とか。

そうやってミュージカルで封印されてきたものを一気に蘇らせたのが「愛死に」なんじゃないかと思ったんです。なるほど「妙ージカル」。
いわば、歌って踊る、愛の亡霊の物語ってところでしょうか。

かといって斜に構えてる感じではなくて、読後感ならぬ観劇後感(っていうのかな)も決して悪くない。
おそらく本質的なところでは、この作者は「愛」を信じてるんじゃないかなぁと信じられるところが気持ちの良い作品でした。

王道ミュージカルにちょっとお疲れ気味の方にもおすすめかも。


2017年6月 8日 (木)

ソール・ライター展

ふと見かけた駅貼りポスターが気になって、行ってきてしまいました。
ソール・ライター展@Bunkamura

構図の斬新さ。
モノトーンと原色との、目を見張る色彩感覚。
ぼんやりとくっきりのコントラストの面白さ。
…写真家であり、でも画家であることもやめなかった彼の写真は、どれも部屋に飾りたくなる美しい絵のようでした。
そして、「葬式のような結婚式から」とか「モンドリアンの労働者」とか、写真のタイトルも何だかときどき面白い(笑)。

その写真のほとんどは、彼が住んでいたニューヨークのイーストヴィレッジで撮られたものなのだそうです。
それだけ身近なところに「美」は眠っているのですね。

…でも一番心惹かれたのは、名声にはまったく関心を示さず、表現し続けること、そしてその表現でほんの少しだけ人を喜ばせることを一番大事にし続けた、彼の生き方かもしれません。

「肝心なのは何を手に入れるかじゃなくて
何を捨てるかなんだ」

「重要なのは、どこで見たとか、何を見たかもいうことではなく、どのように見たかということだ」

「取るに足らない存在でいることには、
はかりしれない利点がある」

名言もいっぱいです。


図録も買っちゃった〜

2017年5月27日 (土)

レミゼ詣で・2017年第1回

レミゼ詣で・2017年第1回
舞台好きには、上演されると必ず行ってしまう定番演目ってのがありますが、レミゼはまさにその代表格ですよね。
というわけで行って参りました2017年バージョン第1回。

初お目見えの橋本じゅんテナルディエ、愛嬌たっぷりのチャーミングなテナルディエで場をさらいまくり、私もオペラ釘付けでした!
海宝マリウスはまさに「イケメンは正義」、私マリウスというキャラクターがあまり好きじゃないのですが、彼なら許す!何でもいいじゃんと感じさせるマリウスです(*^o^*) 個人的には彼のアンジョルラスも見たいかな。
そして、かつてファンティーヌだった鈴木ほのかさんのマダムテナルディエに、30周年の時の重みをずっしり感じたのでした。

新演出になって舞台が回らないのがやっぱり物足りない…有楽町線で少し先まで行けば客席が回っているというのに〜〜〜〜。
それでも最後は深い満足感に浸れるのはやはりこの作品が人間の罪と赦し、そして愛という根源的なテーマを扱っており、それが素晴らしい楽曲と見事にリンクしているからなのかなと思います。
未だバルジャンという人物が理解し難く、なぜジャベールの命を助けるのか?などわからないのですが、分かりやすければいいってもんじゃないですよね。生きているうちに理解できる境地に達したらいいなって感じかな。

本日は、おけぴ観劇会。
私も10年近くお世話になっているおけぴさんですが、こんな立派な観劇会を開催するまでになられたこと、私も吉原光夫さんのをがカテコ挨拶でおっしゃっていたのと同じく感慨深いです。
これもスタッフの皆さまの舞台への愛のたまものですね。
大盛況、本当におめでとうございました‼️


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2017年5月25日 (木)

青☆組「雨と猫といくつかの嘘」

今日はとっても素敵な舞台を観て来ましたよ☆
「青☆組」さんの「雨と猫といくつかの嘘」
しかも、「雨組」と「猫組」という違うパターンをダブルで観るという贅沢な一日でした。

場所は小竹向原にあるアトリエ春風舎。50人も入れば満席というちっちゃな劇場です(昼夜ともほぼ満席でした)。
でも、何ていうんでしょう、居心地の良い古民家風のカフェに入ったときの感じっていうのかな。
ちゃぶ台、湯のみに急須、マグカップ、傘……何気ない小物の一つひとつになんだか和むんです。
そして、誕生日ケーキのろうそくの炎、降りしきる雨を表現するセットの輝きの美しさ。

冒頭、主人公がカップラーメンを食べるんですけど、それも湯気が立ち昇ってほんと美味しそう。
その後もお茶やらおかきやらカフェオレやら出てくるのですが、全部ホンモノ、飲み物は舞台端で淹れているらしい、カフェオレも!

……この「神は細部に宿る」感、何処かで観たことある……そうだ!タカラヅカ!!
いっそのこと作・演出の吉田小夏さん、タカラヅカの演出もすればいいのに〜などと愚にもつかぬことを思いながら観てたのですが、後で聞くとやっぱり!タカラヅカもお好きで昔良くご覧になっていたそうなのです。
(吉田さんのプロフィール見たらちゃんとカミングアウトされてました)
そういえば「青☆組」っていうカンパニー名とか、「雨組」「猫組」のバージョン分けも何だか気になっていたんだよねぇ。「青組」の間に☆が入ってるところも(←さすがにこれは考えすぎかw)
それに、チラシの色指定にもヅカの気配を感じるし(写真を拡大して見るべし)。
その匂いを嗅ぎ分ける私も我ながらすごいけど(笑)

……話がだいぶそれましたが、脚本の構成の緻密さも、二度観てよくわかりました。
時を超えて紡ぎ出される「土砂降りの雨の誕生日」の物語。
チラシによると雨組が「いぶし銀の味」、猫組が「華やぎの香り」とあるので、脚本や演出が少し違うのかなと思いきや、まったく同じなんですって。
違いはキャストのうち2人変わるだけ。それだけであれほど印象が変わるとはびっくり。演者の力を思い知らされました。
終演後の気分も2バージョンで違っていて、私は「猫組」はしんみり、「雨組」の方が爽やかな雨上がりの感じを受けました。
客席の笑いも夜に見た「雨組」の方が多かった気がします。

夜の部で、会社帰りと思しき背広姿の男性が「席、まだあるかな?」と飛び込んできたのも、なんだかとっても良かったな。

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(c)伊藤華織

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