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カテゴリー「カンゲキの記録」の記事

2019年4月19日 (金)

まほろば

 劇団チョコレートケーキの日澤さんが演出、そして早霧せいなさんご出演ということで、気になっていた作品。

期待どおり、いや期待以上にチギちゃん無双な舞台でした! タカラヅカ時代からハマり役を引き当てる運(も実力のうち)の持ち主でしたが、ストプレ初挑戦での今回も強運が続いていたこと、嬉しく頼もしく思った次第です。

舞台は九州の旧家、田舎のしがらみの中で懸命に家を守る母(高橋惠子)、でも、娘たち(早霧せいな・中村ゆり)も、孫娘(生越千晴)も何故か男関係が上手くいかない。唯一飄々としているおばあちゃん(三田和代)、そして近所のおませな女の子。祭りの日に集結してしまった四世代に渡る女性たちが紡ぐ物語。

早霧さん演じるミドリは、東京に出てバリバリ仕事するあまり婚期も出産適齢期も逃してしまった??という、一歩間違えるとイタイ女性。…なんだけど、チギちゃんのカラッとした明るさに救われて楽しく見れちゃいました。

もちろん、その他のキャストのみなさんもそれぞれ素敵で、私自身、女子であることをもっとチカラを抜いて楽しんで良かったのかなぁと素直に思える舞台でした。ちなみに「まほろば」って「素晴らしい場所」を意味する古語なんですね(Wiki調べ)。

キャストの体調不良(もちろんチギちゃんではない)で初日から公演中止というアクシデントもあり、関係者の皆さんは本当に大変だったことと思います。順調に再開したみたいで本当に良かったです。

 

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2019年4月17日 (水)

ライムライト

  恥ずかしながら初演観ておらず初めて観ました。とても心温まる、そして私もやっぱり舞台が好き!と思えてしまう舞台でした(T_T)セリフの一言一言が深くて、そうだよなぁと頷いたり、時にどきっとさせられたり。おかしいな〜〜映画で見たときはもっと悲しく切なくしょっぱい話だった気がしたのだけど…。

石丸幹二さん、もはや持ち役のひとつって感じですね。幕が上がった後は完全にチャップリンのこと忘れてました。実咲凜音さん、トップ娘役時代とは一味違う自然体なお芝居が気持ち良かった。こういう方が合ってるんじゃないかな。

そして、この他のキャストの皆さんもみんな優しさに溢れていて、一人ひとりが愛おしかった。そこがもしかすると舞台ならではの味なのかも知れません。

個人的には佐藤洋介さんの蛇のようにしなやかなダンスがものすご〜く気になりました。彼の身体構造、一体どうなってるんだろう?

 

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菊田一夫先生もいらっしゃった!

 

2019年4月16日 (火)

レミゼプレビュー・りお様最強!

ナビザーブが微笑んでくれたので、レミゼのプレビュー公演を観劇。
上原理生くんジャベールの最強っぷりが想定を超えてました。とくに1幕のスターズは震えた!! 帝劇空間が何と狭く感じたことか。

でも2幕はまだ進化の余地ありかなぁと思ったな。これは佐藤バルジャンもそう。やはりこの作品は奥が深くて難しい。もちろんプレビューなのでこれからに期待ってことで。

それと…2幕最初にジャベールがニセ協力者として革命軍に潜り込むところ、「俺も昔戦った」でまず吹いた(笑)
その後も漏れ出るカリスマ性が拭い切れず、このまま学生たちがジャベールの指揮下に入ってしまうかと思ったよ(笑笑)

それでも最後は心が洗われる、レミゼは愛と許しのミュージカル。
カーテンコールでは新キャストの上原ジャベール、そして佐藤バルジャンへの拍手がひときわ大きかったです。この瞬間に立ち会える幸せをヒシヒシと感じた観劇となりました。

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2019年2月14日 (木)

『Le Père 父』@東京芸術劇場

認知症が進行していく父親と娘の物語。個人的にいろいろ思うところはさておき。
予習ゼロで観たので娘の世界から父の世界へ、突如として視点がぐっとズレる感覚がとても新鮮な舞台でした。
それで、気付かされるんです。
あーこういう話のときってつい、娘の側の目線で見ちゃうんだよねって。
でも、父親の側から見える世界もちゃんとある。そして、それもまた対等なものなんだって。

めちゃめちゃシビアなテーマで身につまされるけれど、でも観劇後は思ったほどどよよんとはならなかったな。
老いは誰にだって訪れるもの。向き合っていく勇気を持ちたいと思います。

照明のメリハリ、黒から白へとシンプルに変わる感じが印象的でした。

(そして恒例のヅカネタなんですが)
壮一帆さんが看護婦さん他いくつかの役をされているのですが、美しくてカッコいい〜!
なんといいますか在団中からよく言われていたSな持ち味(笑)もちょっと活きてる役どころでしたよ。ファンの方は必見。


2019年2月 7日 (木)

「イーハトーボの劇列車」

松田龍平くんの宮沢賢治味が凄い。品のあるおぼっちゃまで理想主義者で、でも、見てていたたまれなくなるくらいアンバランス。世の中を上手く渡っていく器用さも逞しさも足りない人。舞台は初主演だそうです。そういえば「カルテット」で見たよな。
車掌役の岡部たかしさんもどこかで見たことあると思ったら、映画「テラスにて」で確か死んじゃう人だね。

「地に足をつけて虚飾なく、やるべきことだけをやって生きていきたい。私だっていつもそう思ってる…けどねぇ」
「そんな青臭い綺麗事いってる場合ですか? そんなことでは世の中渡っていけませんよ」
「でも敢えてそういう道を行く勇気を持つべきじゃね?持ちたい? 持った方がいい? 持てる?」

…幻想的な美しさとドロドロした陰湿さが入り混じってる。そんな不思議な世界に耽溺しつつ自問自答し続けた3時間半でした。
真面目か。

でも私、井上作品の中でもかなり好きかも、これ。


2019年2月 1日 (金)

こまつ座「どうぶつ会議」

ひさびさこまつ座さん。
あの!ケストナーさんが原作のお話です。
何となく子ども向けかなぁという気もして実際そういう感じもしたし、かなり直球で教訓めいたお話でもあったのだけど、それでも何だか面白くてたくさん笑って、とても楽しんでしまった!



(以下ネタばれ)

世界中の動物たちがアフリカに集まって会議をして、子どもたちの幸せのために戦争をやめ公害をなくすよう大人たちに要求していくというお話。
でも実はガチ参加型作品でして、客席みんなで歌う場面もあり、その参加度合い次第で結末の雰囲気が全然変わってきそうな、ある意味リスキーな作品でもあります。
幸い今日の客席は大人も子どももノリノリで大盛り上がり! もちろん私も積極参加してきました♪

動物たちの衣装もさながらライオンキングの如く工夫されてるし、音楽に民族楽器の音色が混じるのも新鮮な感覚。
「そんなカンタンに言われても現実はねぇ」と冷めた口調で返してしまいそうなベタなメッセージも、こうした楽しい仕掛けがあるから素直に入ってくるのかも。それも舞台のマジックなのかも。

痛烈な人間批判なのに、何故か客席にいる人間たちを信頼したつくりになっているのが、この作品のフシギなところで後味の良さなのかも。人間も捨てたもんじゃないなって思えるような…。
終演後にパンフレット購入されている方も多かったです。

タカラヅカネタとしましては、大空ゆうひさんがライオンに扮していてびっくり!
リーダー格のライオンで、動物たちを仕切る姿はやっぱりかっこ良かったです💕


2019年1月22日 (火)

ネコミュ!

何年かぶり、いや20年ぶりぐらいかもしれない。とにかく久しぶりに観てきましたよCATS!
いやはや初心に帰りました。やっぱりCATS最高! 大好き!! 我がミュージカル人生の原点の一つです。
今日のお席は端っこだったけど回転席のすぐ後ろだったので、席の前の通路をネコ走りまくり。我がCATS人生で初めてネコ目線とハイタッチいただきましたぁ💕

ちなみに私のお気に入りネコは、
第3位 ジェニエニドッツ(おばさんネコ)
第2位 スキンブルシャンクス(鉄道オタクネコ)
第1位 ミストフェリーズ(マジシャンネコ)
なんですが、本日の鉄道オタクネコがすごくイケメンっぽかったので気になって調べてみたら、カイサータティクさんというパキスタン出身の方でどうやらホントにイケメンらしい。たとえネコメイクでもイケメンは見逃さない私って流石だわ(笑)

※おまけのヅカネタ
もしCATSを95期の皆さんでやることになったら?…のキャスティングを真剣に考えたのに、なかなか乗ってくれる人がいなくて淋しい(>_<)


2019年1月 6日 (日)

刺激的なトークイベント

成河さん(俳優)×羽鳥嘉郎さん(演出家)×岸井大輔さん(劇作家)のトークイベントに参戦して参りました。
テーマはずばり「よい劇に立ち会うこと」。
羽鳥さんの新刊『集まると使える』出版記念のトークイベントでもあります。
イベント詳細はこちら

詳細は割愛しますが(興味ある人は直接聞いてください)、一番のキーワードは「混ざらない問題」、その他「良い観客とは?」「上手い役者より天然で面白い人がウケる問題」「初見率を上げるには」などなど。今の日本のミュージカル界への問題提起もあり、新年早々とても良い刺激をいただきました。北千住まではるばる行った甲斐があったわ〜!

道は険しくとも、私にできることをやっていかなくちゃと背中を押された気分。たとえ時代の流れと言われても「混ざらない問題」に負けてはいけない。「いろいろ」が認められるカオスな世界が面白いもんね。

※写真は会場入り口。

2018年12月26日 (水)

愛犬ポリーの死、そして家族の話

以前よりちょっと興味ありの根本宗子さんの舞台@本多劇場。
まずは客席の男性率の高さにびっくり!過半数は絶対いる。もしかして7割近くいっているんじゃないか? いつも見慣れている女性ばかりの客席とは異質な雰囲気に戸惑ってしまう。

プログラム買わなかったので少し詳しめにストーリーをメモしておきます(ちょっとネタばれ)。
主人公は4人姉妹の末っ子の花ちゃん。
3人の姉は既婚だけど、それぞれとんでもない男に捕まってしまっている。
長女のダンナは常に文句ばっかり言っている男尊女卑のデブ男(しかし彼が3人の中では一番普通)。次女のダンナは「性の処理」まで母親任せという超絶キモいマザコン男。そして足の不自由な三女は「家で一緒に家事をやってくれる男性」を望んだところ、その通りの仕事に行かないヒモ男に捕まってしまい、しかも常に浮気に悩まされている。
そして末っ子の花ちゃんは、愛犬ポリーしか心許せる友達がいない22歳だ。

そんな花ちゃんが愛犬ポリーの死と入れ違いに出会ったのが、愛読していた小説の作者でもある作家の鳥井先生。なぜか先生にだけは心が開ける花ちゃん、あっという間にただならぬ仲となってしまう・・・だけどこの先生も姉たちのダンナに輪をかけたクズ男。花ちゃんの話から足の不自由な姉にも興味を持ち、とんでもない事件を引き起こしてしまう・・・。

なぜ彼女の舞台にみんなが惹きつけられるのかがなかなか言語化できないけれど、漠然と感じるのは「潔さ」そして「軽やかさ」なのかな。
決して軽くないテーマを扱っているのに、でも、なんだか面白い。とっても楽しみながら演劇が作られている感じがする。
そして、主人公の花ちゃんの恋愛に対する姿勢がとても純粋で、それでいて自立的なのが素敵だと思いました。
(この役をやっておられる藤松祥子さん、もともと決まっていた人が体調不良で降板になったみたいでピンチヒッターなのですね。全然そんな風に感じなかった!)

本日珍しく昼夜ダブルしてしまったのだけど、昼の公演が申し訳ないけどうーん・・・な感じでどっと疲れてしまい、まずいこのまま風邪ひいちゃいそうっていうかなり最悪な状態で臨んだ夜の観劇だったけど、観たら元気になってしまった!
やはり舞台はナマモノで観客の体調にも甚大なる影響を及ぼすみたいです。


2018年11月23日 (金)

光より前に ~夜明けの走者たち~

久々に文句なしの大ヒット!
たった5人のキャストに簡素な舞台セットて進むのに、休憩なし2時間引き込まれっぱなし。とにかく無駄な台詞が全くなく、一言一句を聞き漏らすまじと集中力を研ぎ澄ませたくなる。ビジュアルだの知名度だのスペクタクルだの様々な要素で売る舞台が多い今の時代に、やはり舞台は脚本ありきという基本に引き戻されるような作品でした。

組織のため国のために走る円谷幸吉(宮崎秋人)と、自分のために走る君原健二(木村了)。対照的な二人のランナーの明暗と二人の絆の物語。東京五輪で思いがけず銅メダルを取ってしまった円谷はその後プレッシャーの中で走れなくなり、ついには自殺。いっぽう期待されながらも8位に終わった君原は一時はマラソンの道を断念しながらも次のメキシコ五輪で銀メダルを取ります。

どこまでも純朴で素直な円谷と、一見曲者っぽいけれどじつはとても不器用で真面目な君原。円谷と常に一心同体の畠野コーチ(和田正人)と、君原を自由に泳がせていざという時締める高橋コーチ(高橋光臣)、それぞれのコーチとの関係もまた対照的で、マネジメントの面でも考えさせられます。

キャストの皆さんもそれぞれ魅力的。狂言回し的な役割を務める陸上雑誌記者の宝田(中村まこと)が、これまたいい味。若手キャストの中でいぶし銀のような存在感です。

常に周囲の人を慮り続けた円谷ではなく、ワガママ自分勝手に見えた君原が結果として周囲の人に支えられて、まるで「ウサギとカメ」のカメのように最後に勝つというのも深い。でも、それでも満足しないのもまた深い。もはや性というか業というか。

結局、自分を知り大事にした人が、そんな自分を正しく理解してくれる良き支援者に恵まれる、私にとってはそんな教訓も与えてくれた作品でした。

いい脚本を役者が誠実に演じれば必ず面白くなるという、お芝居の原点に立ち還らせてくれるような作品。そして、マラソンに限らず何でも、何かを極めようとしている人には必ず感じるところがある作品だと思います。
オススメです!!


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