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カテゴリー「カンゲキの記録」の記事

2018年8月 9日 (木)

行ってきたよん!『歌劇』展

丸の内KITTEの『歌劇』創刊100周年記念展、行ってきました〜。
いや〜常日頃閉じられた世界で楽しんでいるものが衆目に晒されてる感じで、何ポジかわからないけどドキドキして見守ってしまいました(笑)

個人的にウケたのは現トップスターの「えと文」が公開されていたこと。
しかも月組の珠城りょうさんの見出しが「アフロとは」だったこと(笑)。よりによってここを抜粋するところに企画者のこだわりを感じます。
その「えと文」が始まったのは1968年だと学びました。これもすでに半世紀の歴史ある企画なのね。
歌、踊り、芝居に加えて文才まで求められるタカラヅカスターって大変な仕事なのよってことが全世界に伝わるといいなと思います。

いやそれにしても創刊100年ってすごいよね。
じつは私のような者にとっては資料としても本当に本当にありがたいと存在なのであります。
これからタカラヅカは舞台芸術における研究対象としての注目度も上がっていくと思うので『歌劇』の存在意義もますます高まることでしょう。
またここでも、小林一三先生ありがとうございます、なのです。


2018年7月26日 (木)

あの「ナイツテイル」

激烈なるチケット争奪戦が繰り広げられたあの作品がついに開幕! プレビュー2日目、観てきました。
(ナビザ当選してしまったのですよ私)

シェイクスピアらしいセリフの応酬が味わい深く、それでいて観てスカッとする! そして時代の気分にも合ってる。いいんじゃないですか。和テイストも用いた楽曲も素敵です。
(ちなみにタカラヅカ版「二人の貴公子」とは全然違う話でした)

光一くん芳雄くん、お互いの魅力を引き出し合えている名コンビっぷりが良いのだけど、それ以上に女は強し。音月桂さんのエミーリアはキラキラしていて、それでいて強さもあって、わたし的にはこれまで音月さんが演じてきたヒロイン系の役の中で一番好きでした。
でも……やっぱり最強は島田歌穂さんかな。

まだまだ進化するでしょうから、これからご覧になる皆さまお楽しみに❣️


2018年7月25日 (水)

「あなたの初恋探します」

韓国で「キム・ジョンウク探し」として人気だった作品の日本での上演。初恋の人探しをしているはずが、依頼人と探してる人の方が互いに惹かれあい…という鉄板ストーリー。でも、小粋で楽しい作品でした。キャストの三人もそれぞれハマり役で観ていて気持ち良かったです。

思わず自分自身のことを振り返ってみちゃったり、日本でこういう王道パターンのミュージカルが生まれないのはなぜなんだろう?と考えてしまったり…。

以下どうでもいい余談なのですが。
最後のフィナーレ的な場面で、駒田さん、村井くんがそれぞれ燕尾で登場して歌い踊ったので、「よっしゃ〜ゆみこさんの燕尾来るかー‼️」と期待度MAXで待ち構えたのですが、さすがヒロインだけあって白いドレスでした(>_<)
しかし、微妙にガッカリしたのは私だけじゃないに違いない。

※ロビーにフォトジェニックなものが何もなかったのでアフターご飯の写真でお茶を濁します。
シャンパン大盛り‼️

2018年7月13日 (金)

ナイロン100℃「睾丸」

「ナイロン100℃」25周年記念の第二弾。
かつて学生運動に没頭していた二人の男(三宅弘城/みのすけ)が25年ぶりに再会するところから始まる物語です。

1968年から1993年へ、25年の時の経過を感じさせるような幕開けの演出。我々も生きてきた時代のお話ということで、完全にフィクションと割り切れないヘビーさがあります。

それでも、けっこう声出して笑っちゃったのですが、普通そこで笑わないだろう〜っていうブラックなところで笑っちゃってる自分に驚きでした。自分の中の「笑える」世界が突然グンっと広がっちゃったような感覚とでも言いましょうか。

25年前はみんな理想に燃えていたはずなのに、登場人物は悉くダメ人間ばかり。いやいや、かくいう私だってダメ人間、みんなみんなダメ人間? それでも何とかなってしまうのが人生!?

…そんなわけで、このところ悶々と悩んでいたことが、突然どうでもいいんじゃない?と思えてしまう瞬間もありました。いや、元気が貰えるとか励まされるという綺麗な感じじゃない。まるでスコーンと風穴が空いたような不思議な瞬間。

ははぁ〜KERAさんワールドを「いま」に適用するとこうなっちゃうのか〜という怖さと潔さ、そして25年という時の重みを感じて、心がザワザワする作品でした。

※追記
一番笑えるのはジェントル霧島さん、最強なのは静さんだと思うんですけど如何?
ご覧になった方語り合いましょう。


2018年6月28日 (木)

「フリー・コミティッド 」

上演時間1時間半と聞いていたのが、本日初日に伺ったら「約2時間」になってたよ(笑)、成河さんのひとり芝居「フリー・コミティッド 」

俳優を目指すサムは、ニューヨークの超高級レストランの予約係として今日も鳴り止まない電話に追いまくられる日々。セレブ客は我儘言いたい放題だし、シェフはパワハラ、同僚たちもみんなちょっと意地悪、要するにかなりブラックな職場。故郷の父親のことも心配だし、オーディションの結果も気になるし……。

そんな感じで前半かな〜り長い間、まるで現代を凝縮したような時間が続きます(ツライ!)。でも、それがある瞬間、ふっと変わるんです。
…それが何かはうまく言えない。もしかすると回によっても、人によっても感じ方は違うのかも知れません。でも、あの瞬間をもう一度感じたくて、私はまた劇場に足を運んでしまうのです、きっと。

で、この作品、私はひとつのハッピーエンドなのだと思います。何というか、人生の潮目の変え方を教えてくれたような気がしたのでした。

「人生は自分の力で変えられる、それも、ほんのちょっとしたことで!」

と、ここまで書いていて、これが2時間ぶっ通しでひとり38役演じられる舞台だってこと忘れてましたね〜。
もちろん、この密度の濃いお芝居をたったひとりでやっていることも凄いけど、それを忘れさせてくれちゃうところがもっと凄いな。

それにしても、これを1カ月近くやって、しかも1日2公演の日もあるなんて。この過酷な耐久レースを走り切った後に見えるのはどんな景色なんでしょうか。


2018年6月27日 (水)

「シークレット・ガーデン」

シアタークリエにて上演中の「シークレット・ガーデン」観てきました。

バーネット作「秘密の花園」をミュージカル化した作品。
前半は昔好きだった物語が懐かしくよみがえり、でも後半には愛を渇望する登場人物たちに思いを馳せ、大団円な結末には思わずじわっと涙してしまいました(T_T)

やっぱり人間には愛が必要。孤独は「愛すること」で癒されるのですね。そして「いのちの力」をきちんと感じられる人、育める人でありたいと思ってしまったは園芸部長だからか(笑)。庭仕事やってる人にはとくにオススメな作品です。

キャストの中では最近マイブームな昆夏美さんが今回も良い仕事。そして石丸幹二さんはこんな役でもやっぱりプリンスなのでした❤️


2018年6月24日 (日)

世界最前線の演劇「ジハード」

さいたまネクストシアター0の「世界最前線の演劇1」ベルギーより「ジハード」観てきました。
タイトルからも分かる通り今まさに世界が直面している問題と向き合う「最前線の演劇」。でも、舞台上には等身大の若者が息づいており笑いもたくさん。演劇の可能性を改めて感じる作品でした。

ベルギーに住む3人のイスラム教徒の若者が「ジハード」のためシリアに向けて旅立つところから物語は始まります。タイトルのイメージと違って前半はほとんど弥次さん喜多さんの珍道中!? 音楽を愛するベン、お酒がやめられないレダ、絵が得意なイスマイル。3人とも日本の若者と何ら変わらず、しかもそれぞれがとてもチャーミングな愛すべき男子たちで思わず親近感。

やがて3人それぞれの過去が明かされ、彼らが何故聖戦に向かわざるを得なかったのかがわかってきます。そして舞台は戦闘の地へ。セットもほとんどないごくシンプルな空間なのに、ドローンでの無差別攻撃など「現在の戦場」の恐ろしさが伝わってきます。思わず、どうか3人とも生きて帰れますようにと祈ってしまった…のですが……。

シリアスなテーマと向き合いつつ舞台としての楽しさもある、その意味で「演劇の可能性」を感じさせる舞台でした。ベルギーやフランスでは現実にテロが起こっている、そんな最中でも上演し続けられているというのは驚きです。

日替わりゲストのアフタートークで、様々な方向性からの作品解説もあり。

7月1日まで。当日券もあるようなのでお時間ある方は是非! オススメです。
ウェブサイトはこちら


2018年6月 8日 (金)

こまつ座「父と暮らせば」

やっぱりボロ泣き……。

2015年に一度観てますから、今回はそうでもないかなと思いきや、3年前と同じでした。
こまつ座さんの数ある作品の中でもとくに好き、というか自分にとって大事な作品なのだと再確認した気がします。

※3年前の感想はこちら

私、反戦メッセージをどストレートに投げかける作品は舞台としてはあまり好みではないのですが、この作品は別。おそらくそれ以上に、娘を想う気持ち、父を想う気持ち…人としての愛情がリアルに伝わってくるからじゃないかと思います。前回も書いたけど広島弁なだけに、私にとっては余計に。

そして、その隙に井上ひさしさんが本当に伝えたかったであろうメッセージもいつの間にかしっかり受け止めてしまっている。原爆投下直後の広島の街の様子を、回想の台詞を通じて事細かに伝えているという点も特筆すべき作品です。

今回、新キャストでの上演でしたが、山﨑一さんの父親が、生前のちょっとダメな部分が垣間見えるのも可愛らしく、素敵な親父さまでした。伊勢佳世さんは知的で気丈、「学生時代から成績優秀」というのも納得です。

17日まで。ぜひぜひ多くの方に観て欲しいです。


2018年6月 2日 (土)

唐組「吸血姫」

ぎゅうぎゅう詰めの密集空間、ゴザが敷かれた地面の上で体育座りでの観劇。
お尻の痛さと戦う2時間半でした(>_<)。
唐組「吸血姫」、1971年の初演以来47年ぶりの再演だそうです。

1967年8月、花園神社に唐十郎の紅テントが忽然と現れたときの衝撃については、扇田昭彦さんの『日本の現代演劇』の冒頭で語られています。
そんな伝説の紅テントを一度体験したいものだと思っていました。その願いが叶ったわけですが、終演時にはこの修行のような2時間半を耐え抜いたぞ!という満足感が先に来てしまった気もします(汗)。テント内も苦痛の共有体験による一体感で包まれていたように思われました。

そんなわけで以下は取り急ぎのメモ。
整理券番号順に誘導されて順にテント内に入っていくのがまず一大イベントです。
呼ばれていた整理券番号から推測するに、あの狭い空間内に300人ぐらいは入っていたのでは? そりゃ狭いはずだ。

観客層は、かつてアングラ演劇全盛期にリアルで観ていたであろう世代と、「紅テントとはいかになるもの?」と珍しげに観に来た人(含私)か入り混じってる感じ。大学生ぐらいの若い世代もけっこういました。そして男性が多かったです。

ストーリーは支離滅裂、でも台詞の一言一言が深くてガンガン伝わってくるものはあります。
上手く言語化できないのですが、よく「肉体の演劇」などと説明される感覚がやっと肌で理解できたような。まさに百聞は一見にしかず。
それと、要所要所で歌がかなり使われていて、ちょっとミュージカルっぽいと思ってしまいました。1971年といえば日本でもブロードウェイミュージカルがぼちぼち上演され始めた頃。そんな影響もあったりするのかな(まったくの仮説です)。

この作品「愛がお世話か」っていうのがキーワードなんだけど、たしかに「お世話する」ってなかなか便利な言葉ですよねー。「あかねさす紫の花」で鎌足さんが言ってるのを聞いたときから何となく思ってましたけど(笑)

それにしてもお尻が痛かったよう〜:(;゙゚'ω゚'):
昔アングラにハマってた人たちはもっと忍耐強かったということなのでしょうか??
これからご覧になる方には、ゆったりとした服装と身軽な荷物で行かれることをお勧めします。


2018年5月30日 (水)

「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」

ナショナルシアターライブで見てきました。
トム・ストッパードの「「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」
演出がデヴィッド・ルヴォー。

「ハムレット」の中で「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」の一言で片付けられてしまっている2人を主人公にしたお話。
だいたい、どっちがローゼンクランツでどっちがギルデンスターンかさえもよく区別がつかない、そのくらいどうでもいい存在感な2人(2人のうちツッコミ役的な方がローゼンクランツで、この役がハリーポッターのダニエル・ラドクリフでした)。
戯曲的には確実に死が待っている、そのことに二人も薄々気づいている・・果たして二人の運命やいかに!?

とはいえ、1幕の途中までは延々と言葉遊びのような会話劇が続き、笑いのツボも7割は理解できず、ワタシ史上最高にわけわかんない作品かもと思いながら「忍」の一文字で観てたのですが、1幕ラストから俄然面白くなった!

劇中にイカサマな旅芸人一座が出てきて、彼らがハムレットのパクリの芝居を見せます。
この効果で、途中から何が現実で何が虚構かがわからなくなってしまう…まさに虚実皮膜とはこのことか!?

本筋と劇中劇、二重の構造があるのですが、途中、外側の舞台がまるで現実世界のように感じられた瞬間があったかと思えば、内側の舞台が現実に感じられた瞬間もあり、揺さぶられまくり。でも結末は現実世界をも救う演劇の力を感じさせるもののように私には感じられました(畳み掛けるような終わり方だったので、見誤りだったらゴメンなさいなのですが・・・)。

それともう一つ思ったこと。
戯曲上は死に向かっていく2人の運命は、物語の中の特別なことではない。よく考えたらこれ、すごく普遍的なことじゃないかと。死に向かって一直線に向かっているのは人間誰しも同じなのだから…と、そう感じて慄然とした瞬間もありました。

でも、「良いもの見せてもらった〜」と思えた時って結局は元気になれます!
マニアックな映画だと思うんですけど、その割にはお客さんの入りも良くて、ほぼ満席になっていました。

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