セレブな芸能
これは、12月に行われる能「屋島」の事前勉強会みたいなものだ。
能の歴史、ストーリー理解にあたって最低限知っておきたい平家物語のエピソードから、装束や小道具のウンチク、さらにはプチ謡教室まであり。
ここまでやれば、さすがの私も(ほとんど)寝ないであろうと確信できる充実ぶりだった。
ただ・・・今日もまた、能ってやっぱ「セレブな芸能」ってことを感じてしまったな。
能というのは、室町幕府の足利義満にはじまり、豊臣秀吉、徳川家康と、時の権力者に愛され、庇護を受けてきた芸能だ。
そういう歴史に基づいた「我こそは正統派」というプライドを、能の世界の人たちからは感じる。庶民の芸能で、反骨精神にあふれている文楽や歌舞伎とは対照的だ。
たとえば今日も、能・文楽・歌舞伎のルーツに関して、
「江戸時代になって、能は『武家の式楽』とされたため、武士以外の人はみることができなくなってしまった。そこで能に代わって庶民の間で生まれたのが文楽そして歌舞伎である」
といった説明がなされていた。
ちょっと違うんじゃない?と思ったんだけど・・・能を中心にしてみると、そういう説明になるのだろうか。
あるいは、今日のようなイベントや、小学校などへの出張授業などが増えたことについても、
「能がユネスコの世界遺産に登録されてから、『肝心の日本人が能を知らないのはマズイのでは』ということになった。それで学習指導要領なども変更され、能の裾野を広げる活動が増えた」
といった説明をなさっていた。
文楽の技芸員さんも、今日のような活動にはものすごく熱心だ。だけど文楽の世界の人たちはもっと純粋な営業マインドでやってる気がする。オープンでフレンドリーで、とにかく、お客さんを大切にしてくれるのだ(そういうところが大好きだ
(実際、文楽はその歴史上何度か滅亡の危機に瀕している。)
そのあたりも・・・なんだか違うなあと感じてしまう。
「能は敷居が高いといわれますが、実際はぜんぜんそんなことありません」といわれたけど、そんなこんなで、「やっぱり敷居高いじゃん」と感じてしまう、セレブになりきれない私なのであります。もっと素直になれヨ≫自分
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