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観てきました@新国立劇場小劇場
「本作品の一部に、流血表現がございます」(公式サイトより)との事前告知のとおり、かなーり衝撃的な場面があり・・・・・終演後まっすぐ帰る気にはとてもなれず、友人たちとひとしきりお喋りしてやっと「いいお芝居だった。観て良かった」と思えるようになりました。
物語の舞台はインド・ムガール王朝時代、タージマハルの警備をするフマーユーン(成河)とバーブル(亀田佳明)。権力に従い規律を守ることで幸せが得られると考える真面目人間フマーユーンと、若干はた迷惑な自由人バーブル。幼馴染の二人の価値観の違いが、やがて悲劇をもたらします。
世の中の人はざっくりとフマーユーンタイプとバーブルタイプに分けられると思うし、どんな人にもフマーユーン的な部分とバーブル的な部分はあるから「さて自分はどうだろう」と考えさせられてしまいます。その意味で現代にも通じる普遍的な物語です。
(組織人不適格な時点で明らかにバーブルタイプのような気がする私に待っているのはああいう結末なのか〜〜〜と思うと絶望的な気持ちになる)
対照的な役どころだけに、フマーユーン亀田さんとバーブル成河さんの役替わりもちょっと見てみたかったかも。
でも「流血表現」をもう一度見るのはちょっとしんどいかな(笑)
※追記
流血地獄から脱したら「これタカラヅカでやるならどのコンビで観たいか」妄想が広がりまくって困っています(笑)
先月の日経MJで取り上げた『(愛おしき)ボクの時代』、記事でも宣言しておりましたが、1stプレビュー公演初日からの進化を見届けてきました。
……ぜんっぜん変わっていました。
すごい!!
前回観たときに感じた問題点はすべてクリアし、一言でいうと非常にわかりやすく、メリハリがついた気がします。
でも私が個人的に好きだった「ボブの君が好き」のナンバーは残っていて嬉しかったな(笑)
そして、キャスト一人ひとりのキャラが立ってました。あの熱量は自分たちが育てていくのだという自負から来るものなのかも知れないと思いました。
というわけで、1幕ラストまでは圧巻だったのですが、2幕は「帳尻を合わせすぎかも」と正直感じてしまいました…。おそらく「ここがわかりにくい」という意見の解消を重ねての事でしょうが、すべてを説明することが良い事ではないようにも感じました。
とりわけ天狗パパが昔をしのんで歌うナンバーはプレビューのときの方が圧倒的に好きだったかも。無理に若者と分かりあわなくてもいいのにと思ってしまいました(あくまで私個人の印象です)。
とはいえ、もう少し凝った衣装や舞台装置を使って、あるいはオケを使って上演したらどうなるのだろうと想像が膨らむ作品であることは間違いないです。
このトライアウト公演の客席の片隅に参加できて良かったと思いますし、次のステップを楽しみにしています。
#愛ボク