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2019年10月の記事

2019年10月26日 (土)

舞台『アンクル・トム』の演劇的残尿感!?

いきなり尾籠なタイトルですみませんね。

私、どんな舞台でもわりと自分なりの解釈はできる方だし、できないときも「ああ、これは理解できない状況を楽しむ作品なのね」と納得できるタイプなのですが、これは本当にわからなかった! いやマジで!!

これが私だけじゃない、客席全員がそうなる作品。
キャストの中では「正解」があるそうなんです。でも、一度見ただけじゃ絶対にわからないと思う。
これを出演者の池田有希子さんが「演劇的残尿感」と称したのがTwitterなどで広まっているそうです。だから私もタイトルに採用(笑)

とはいえ面白いかそうでないかというと、ワタシ的には面白くて好みでした。
モノ書きの性みたいなものにはやっぱり興味がわくし、想像の上の上の上を行く展開はスリリングすぎて疲れる寸前。趣味悪すぎ、グロすぎ、ヘビーすぎの一歩手前の絶妙な味わいって感じでしょうか。

ストーリーなどは「げきぴあ」さんが詳しく取材されているのでこちらをどうぞ

韓国でトライアル的に公演されたばかりのものを、韓国での本公演より前に日本風にアレンジして上演しちゃうという珍しいパターンらしい。
出演者4名は全員表裏ありまくりで良かった。特に上口耕平くんの振れ幅すごい!!
楽しみにしていた新納トムおじさんの胡散臭ダンディな感じも素敵でした。

「演劇的残尿感」気になる方は博品館劇場へ!
チャンスは明日しかありません。

モヤモヤしながら劇場を出てとぼとぼ帰途につきましたが、帰りの電車の中で「もしかして、こーいうことでは?」というのを私なりに思い付いたので、今はそれなりにスッキリしています。でもやっぱり気になる正解が・・・(残尿感

2019年10月 5日 (土)

治天の君

「劇チョコ」こと劇団チョコレートケーキの代表作、待望の再演。いやこれおススメです。お時間ある人は是非どうぞ…ということを最初に言っておきます!

どちらかというと存在感の薄い大正天皇にスポットを当て、その人間像に迫る衝撃の作品。玉座だけのシンプルな舞台上で明治、大正、昭和それぞれの時代の色の違いがくっきりと描き出されていきます。

歴史というものが「言葉を弄する者(←「月雲の皇子」より)」たちの都合で書き換えられていく怖さ。あるいは、己に与えられた使命を全うしようとする姿の美しさ…歴史劇の中で色んなことを感じさせる硬派な作品。ああそれなのに、終演後には何か温かいものが心に残るのが不思議。それが劇チョコマジックなのかも。

以前「熱狂」という作品を観たのですが、そのときヒトラーだった人が大正天皇に!?(西尾友樹さん)、ヒトラーに心酔していく純朴な若者だった人が昭和天皇に!?(浅井伸治さん)……その変わりようにもびっくり。役者さんってほんとにすごいな。

進行役でもある貞明皇后節子役には、白鴎さんの娘の松本紀保さん。あのそこはかとない気品は梨園の血筋のなせる技かと納得しました。

西洋に追いつけ追い越せの明治と、戦争に向かってひた走った昭和の狭間、ほっと一息の大正3年だからこそ宝塚少女歌劇も生まれ出ることができたんだな……ワタシ的にはふとそんなことも考えてしまったのでした。

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「タカラヅカ千夜一夜物語」Season2

 毎日文化センターの「タカラヅカ千夜一夜物語」、Season2がはじまります
 語っても語っても興味の尽きないタカラヅカ。Season2のテーマはズバリ「タカラヅカ様式はいかにして確立したか」です。
 タカラヅカの舞台の特色はひとことでいうと「夢の世界」と「ラブロマンス」であるといえます。この「タカラヅカ様式」の確立の契機となったのが1974年初演の『ベルサイユのばら』だと思われます。「温故知新」次のシリーズでは「タカラヅカ様式がいかにして出来上がっていったのか」を探ります。
 同時に、毎月の旬な作品の見逃したくないツボも共有。「深く楽しく面白く」学んだ後は懇親会で盛り上がりましょう!

<各回の詳細(予定)>  ※時間はいずれも18時半〜
 
◆第1回(10月7日)
スターシステムの変遷(その1)

旬な作品トーク:星組『GOD OF STARS』『エクレール ブリアン』/宙組『追憶のバルセロナ』『NICE GUY!!』/花組『A Fairy Tale 』『シャルム!』速報
メインテーマ:トップスター制度の確立、「おとめ」の変遷や羽根の進化についてもみていきます。

◆第2回(11月18日)
スターシステムの確立(その2)

旬な作品トーク:花組『A Fairy Tale 』『シャルム!』/雪組『はばたけ黄金の翼よ』『Music Revolution!』/雪組『ハリウッド・ゴシップ』/月組『I AM FROM AUSTRIA』速報
メインテーマ:トップコンビ制の確立とトップ娘役の変化

◆第3回(12月16日)
スターシステムの変遷(その3)

旬な作品トーク:月組『I AM FROM AUSTRIA』/星組『ロックオペラ モーツァルト』/星組『龍の宮物語』/宙組『El Japon(エルハポン)』『アクアヴィーテ!!』速報
メインテーマ:専科の変遷

◆第4回(1月20日)
リアルの上の「夢の世界」(その1)
旬な作品トーク:宙組『El Japon(エルハポン)』『アクアヴィーテ!!』ほか
メインテーマ:お伽話から歴史物へ(「フランス革命」お馴染みに)

◆第5回(2月17日)
リアルの上の「夢の世界」(その2)
旬な作品トーク:雪組『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』ほか
メインテーマ:「愛」の必須化と最近の変化

 

 

 

 

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