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2018年10月の記事

2018年10月24日 (水)

無鄰菴

今回のそうだ京都…で一番のヒット(主目的以外で)はこちら。
山縣有朋公の別邸。隅々まで心を尽くして手入れされているお庭がとにかく気持ち良い‼️

今は植彌加藤造園という(何となくベルばらを思い出してしまう社名の)会社が庭の管理をしているそうだが、どういう方針でやっているかも詳しく解説されていて興味深かった。「庭は何かを投げかければ必ず応えてくれる。終わりのない仕事」という言葉が印象的。

WEBサイトもとても良くできてて、お庭と同じだなぁと思った。心を込めて手入れされてる場所って絶対気持ち良いし、人を惹きつける。

また心を落ち着けに訪ねたい場所です。






2018年10月23日 (火)

パンとサーカス

そうだ行こう京都。
目的は、タカラヅカで今最も注目の演出家、上田久美子さんが京都大学でなさった講演でした。→これです

タイトルは「パンとサーカスの危ない時代に」。ここでの「サーカス」とはローマ帝国時代の愚民化政策のこと。近ごろのエンタメが「サーカス化」していないか?との問題提起に始まり、そうならないための演劇の役割を考えるというもの。
詳しい内容はツイートされまくっているので、ツイッターでだいたいわかると思う。「ウエクミ」で検索したら引っかかると思われます。
(追記)こちらにトゥギャられてました。

ウエクミ先生の凄いところは、そうなることを想定して、全25ページにわたる完璧なレジュメを準備し、SNSで発信するときはちゃんとレジュメ参照してください、とおっしゃったこと。そして、次回作「霧深きエルベのほとり」を上演意図もがっちり説明、しっかり宣伝。流石でした。

個人的には、彼女の思いに私自身がずっとモヤモヤ感じてきた危機感と共通するものを感じ、意を強くしております。ほんとうに、いつまでもウエクミ先生のような方が活躍できるタカラヅカであってほしいと心から願います。これからも応援しますし、微力ながら私も頑張ろう!と思えたのでした。

このためにわざわざ交通費使って遠征ってどうなの?とずっと迷っていたけれど、やはり思い切って行ってみて良かった!

ややお堅いイメージのお話の内容とは裏腹に、ご本人は気さくでチャーミングな方でしたよ〜。お話にときおり混じる体験事例がお茶目過ぎて笑いも絶えず。ちなみに学生時代一番打ち込んだことは「山崎製パンでのバイト」だそうです。

※写真は京大近くで昔からやってる私好みな雰囲気の喫茶店で食べたコロッケ定食。お味も大ヒット!
そういえば「食べログで高得点の店って行ってみると、万人受けしそうな無難な店が多いですよね」っていうお話がありましたが、たしかにこの店も食べログの点数はたいして高くなかった…。


2018年10月21日 (日)

KERA・MAP『修道女たち』

※ネタばれ含む感想になりそうなので、これからご覧になる方はお気をつけて。




KERA・MAP の8作目。
迫害を受けている宗教を信じる6人の修道女の物語。

「陰と陽」とか「善と悪」といった両極を持つ存在として人間を捉えるのが好きなのだけど、この作品の両極は「聖と俗」なのかなぁ。
修道女の皆さんそれぞれしょーもない一面を持っている方々だけど、最後は聖なる道を選択できる。人間だれしもそうなのだと信じられて、悲劇的な結末にもかかわらず最後は何となく嬉しい気持ちになれたのでした。

「宗教」の見方もちょっと変わったかな。これまで、どんな宗教でも必ずどこか腐敗してたり堕落してたりでマトモなものはひとつもないのではと思ってきたけど、考えてみればそれも当たり前。だって人間がつくってきたものだもの。俗にまみれながらも聖なるものを必死で追い求めるのが宗教なんですね、きっと。

好きな女に会いに帰りたいがために戦地の仲間を皆殺しにしたという男が、「孤独」を食い荒らす虫に取り憑かれて最後は木になっちゃうってのは怖かったな。全身木の被り物で出てくるだけでシュールだったし。
人間、誰かに執着する人の方が孤独になり、逆に孤独を恐れない人の方が結果として孤独でなくなるのかもしれないですね。

日頃ぼんやりとしていたことが色々とシャープになった観劇体験でした。


2018年10月18日 (木)

豊橋生まれの奇跡のお米!

その名も、「女神のほほえみ」
新米をいただいてしまいました。
6月に豊橋の芸術劇場で講座をさせていただいたご縁から。ありがたや。



※「女神のほほえみ」が何故「奇跡のお米」なのかはこちらをご参照ください。

さっそく炊いてみました。
大粒で食べ応えがあって、とっても美味しい💕💕
思わず食べ過ぎてしまう、困った(笑)



地元の名産をこうして育てていく心意気が素敵だなと思います。
お気持ちとともに大切にいただこうと思います。


2018年10月17日 (水)

まさに世界の終わり

死の宣告を受けた主人公が、18年ぶりに実家に帰ってくるというお話。
映画にもなっている作品で、映画を見たときは、どんな家族にもどこか通じる部分がある、どちらかというと「あるある」で観客を引っ張る作品だと思ってたんです。
でも、そんな私は甘かった…。舞台で印象がガラッと変わりました。

死の恐怖に向き合う孤独と、18年ぶりの家族との再会でのどうしようもないすれ違い。
二層にドロ沼な作品…。そして、人の心の深淵を覗き見るような作品。

内博貴くんの研ぎ澄まされたお芝居による、主人公ルイの独白シーンが壮絶。
作者のラガルスはHIV感染を知った年にこれを書いたそうなので、ルイの独白はそのままラガルスの心の叫びだったのだと思います。

18年ぶりの家族がいい顔を見せても本音をぶちまけても、どんなに揉めても分かり合えなくても、ルイにとってはすべてが茶番。彼が直面している恐怖はこの人たちにはわからないんだなぁ、と。

でも、映画だけじゃなくて舞台も観て本当に良かった!
舞台で改めて、ラガルスの原作が描く世界の底なし沼な深さが良くわかった気がします。

今日はアフタートークもあったのですが、皆さん饒舌で、それぞれにお話がとても面白かった。とくに石丸さんの言葉の選び方がシャープでわかりやすく、それでいてなるほどと目を開かされ、このお芝居を紐解いてきた繊細な積み重ねの過程が垣間見えるようでした。


2018年10月16日 (火)

演劇実験「根本宗子」 第一実験室『コンビニ』

前々から気になる存在だった根本宗子さんが何やらオモロそうなことをされるということで、行ってきました!

同じ30分ほどのお芝居を「草」と「肉」の2チームが連続して上演するという試み。
草チームの二人はストプレ系の役者さん、肉チームはその名の通りダンス系の肉体派。
チームに合わせて演出も変えるので同じ脚本なのにまったく違うお芝居となり、観客はそれを見比べられるというわけ。

客席に座ると、すでに4名が舞台上に。開演前の過ごし方の違いから見せようという趣向で、熱くウォームアップに励む肉チームとボソボソ会話してるだけの草チームがすでに対照的(笑)

コンビニで、超イヤな奴のバイトリーダーの若造が39歳の使えない新入りをいじめまくっている。でも、やがて少しずつ立場が逆転していき…という展開。
草チームバージョンはとにかく観ている方もつらくていたたまれなくなるのに、それを肉チームがやると終始一貫笑いの渦に!
同じ脚本がこれほどまでに別物になるとは!!

観てて思ったのは、日常のさまざまな場面も、もしかして捉え方次第で草チームのようにも肉チームのようにもなるのかも、ということ。

なんといいますか、「もっともっと自由でいいんだ〜〜!」と思ってしまった。
観る側も心が解き放たれるような、気持ち良い舞台でした!


2018年10月13日 (土)

「カヅラカタ歌劇団」の本気を観た!!

なぜこれほどまてに注目されてるんだろう?
それが一番知りたかったことでした。

東海高校カヅラカタ歌劇団、今年の演目は『ロミオとジュリエット』、ようやく観ることが叶いました。

それでわかった人気の理由その1。
根本の部分がタカラヅカと共通してる!
「清く正しく美しく」に通じる精神。純粋な気持ちで全力投球する姿勢。
観た時に受け取るもの、元気がもらえる感覚がタカラヅカと同じ。
やはりタカラヅカは学校なのだということも、逆に改めて感じたのでした。

そして理由その2。
……男役が、フツウにカッコいい💕

まだ未成年な彼らは男の生々しさを感じさせないところがある。その意味でタカラヅカの男役に近いものがある気がします。
そして、娘役も当然ながら男に媚びる色気は皆無。その意味でタカラヅカの娘役に近い。しかもけっこう綺麗な人も多い(^-^;
女子校がやれば歌もダンスももっと上手いだろうけど、男子校だからこそよりタカラヅカに近づける部分があるのかも知れません。

さて、リアル十代の少年たちが演じるロミジュリは、「まさにロミジュリの世界」でした。
ロミオの彼はちょっと柚希礼音風でキュンとさせられます😍
「ジュリエット可愛い〜」という声も幕間に多く耳にしました。この劇団の難しいところは娘役の歌(音域が全然合わない)だと思うのですが、ジュリエットの彼女というか彼、裏声も良く出てる。
(…しかし後にこのジュリエットに関して衝撃の事実が判明)
この二人がいたからロミジュリできたのでは?と思うくらい。
その他にもすっごくワイルドなティボルト。チャラ男なマーキューシオ、誠実そうなベンヴォーリオとそれぞれに適役です。

私のお気に入りは、乳母のお付きのぽっちゃりピーターくん💕
まだ中2とのことなので名脇役として成長して欲しいな。
世界の王では手拍子、綺麗は汚い…では客先降りもありましたよ!

しかし、本気は舞台の上に限らなかった!

◆衣装の本気
これは団員の皆さんのお母様方が作られているそうですが、今年は主役3名の衣装3着について、名古屋モード学園で舞台衣装を学んでいる人たちが作られたとのこと。
とにかく再現率すごい!
これはいつか日比谷シャンテさながらの衣装展示をやって欲しいレベル。

◆オケの本気
基本は録音なのですが、要所要所で生オケとなり、これがすっごく贅沢な感じ。
オケは東海学園交響楽団の皆さん。弦楽器が充実してるから重厚な響き〜♪
生オケだったのは天使の詩、乳母のソロ、エメ、二人の初夜の場面、最後の両家の大合唱などでした(正確な曲名でなくてすみません)。

◆舞台装置の本気
普通の講堂にちゃんと銀橋が作られていた! そして下手にバルコニー。
でも、場面転換はカーテンを引いて行うので、その度にガ、ガ、ガ〜〜と音が響くのもご愛嬌(^-^;

◆オペレーションの本気
懸案だった幕間トイレ問題もスムーズにいって一安心。案内もとてもわかりやすくて、大きな混乱なく誘導されていたのも実はすごいことだと感心しました。

◆プログラムの本気
プログラムとポスターも河合塾学園トライデントデザインの専門学校の方が手がけているとのこと。
そして完売とな。早めに買って良かった〜

驚きだったのは本気のフィナーレまであったこと。
小池先生ミュージカル定番の銀橋ソロに始まり、ラインダンス、男役群舞そしてデュエット、パレードまで。
しかもみんなアピール力がすごくて目線飛ばしまくり! 春にショーの公演をやっているそうですが、その成果でしょうか?

そして団長による締めの挨拶……が、何とジュリエットの彼だったことに、これまたびっくり!!
素顔の彼はごく普通のしっかり者な高校生だったのでした。

終演後、出口の記念撮影コーナーが長蛇の列に!すごい人気です。でもこれ、あくまで男子校の生徒が期間限定でやっているものだから、決してタレント化することはないし、それがまた清く正しく美しくていいんですよね。こうした構造もまさにタカラヅカと同じだと思います。

私もファンになりそう。いや、なりました💕

※写真はスマホで撮ったものなので、雰囲気だけでも伝われば幸いです。



銀橋と生オケ、こんな感じ。


講堂入り口。


2018年10月 6日 (土)

魁(さきがけ)講座その後

母校徳山高校での魁講座(9/19投稿参照)、生徒さんからの感想をお送りいただきました。
読んで最初に思ったのは「みんな、ちゃんとした文章が書けてる!」ということ。
職業柄で上から目線な言い方で恐縮なのですが、日本語としてちゃんとしていて、それでいて賢しすぎず、等身大な自分の言葉で書けてる。
「ああ!この高校で自分も学べて良かった」と素直に誇らしく思えました。

大別すると、
・芸術、表現系の仕事に興味があるのだが、目指していいものか自信がない、あるいは親からは堅実な道を勧められる。
・やりたいこと、興味があることがたくさんあるのだがどうすればいいか? 進路が決められない。
・自分にはやりたいことがない。こんな私はダメなのか?

…の3パターンに分けられるようです。
具体的に自己開示してくれてる人もたくさんいました。叶うなら一人ひとりの続きを詳しく聴いてみたい!
キャリア系の人が大好きな、クランボルツの「計画された偶発性理論」をちらっと紹介したのですが、これはめっちゃ響いたみたいです。

今の私、とても人生の良き手本とは思えませんが、色んな事例を知ること自体は参考になるでしょうし「反面教師」という言葉もありますから、いつかどこかで何かの役に立てば嬉しいなぁと思うばかりです。

(以下余談)しかし!!
今回は講座の趣旨に沿ってタカラヅカそのものの話はほとんどしなかったのです、断じて。
パワポのスライドをちらっと一枚見せたぐらい。

…それなのに、
「タカラヅカのことをとても楽しそうに話しておられるのが印象的だった」
との声がいくつか。さらには、
「私も一度観てみたいと思った」
という人が2人もいた!!

図らずも布教活動してしまう私っていったい……(^-^;


2018年10月 5日 (金)

こまつ座『母と暮らせば』

初日を観劇。映画版も見ましたが、結末も含め大きく違ってました。
そして私は舞台版の方が好きです。
変わらないセットでの、母と子の二人だけのほとんど会話劇。
生きる苦しみと生きたかったという思い。どちらも、とても重たい。
でも、助産婦であった祖母と母から医者を目指していた息子へ、命を守る仕事への心意気は伝わっていて、その誇りが生きる力となっていく…。
シンプルで制約のある表現だけに、逆にメッセージが鮮烈に伝わってきました。

息子役の松下洸平くん良かった!!
温かくてユーモラスで、本当は生きたかった彼の思いに胸が抉られました。
そして、死の瞬間を語る場面は映像よりもはるかに怖かった…

富田靖子さんがこんな母親役をやることに時の流れを感じています。
でも、やっぱり可愛らしいお母さんでした。
そしてそれがこの作品には合っていると思いました。

『父と暮らせば』では大号泣したのに対し、こちらはじわっと目に涙が浮かぶ感じ。
そして、舞台の良さ、舞台ならではの表現の可能性を改めて感じることができたのも嬉しかったです。


2018年10月 4日 (木)

NTLive『フォリーズ』

ナショナル・シアター・ライブで上映されるミュージカル『フォリーズ』の試写会に行ってきました。
NTLive初のミュージカル上映とのこと。作詞作曲はソンドハイムで、1971年に初演された作品です。
不勉強な私め、タイトルのイメージから何となくレビューシーン満載なキラキラミュージカルかと思い込んでいたのですが…全然違ってました(>_<)
切なくて、しょっぱくて、時には、塞がっていたはずの心の傷口が再び開いちゃいそうなフレーズも…(褒めてます)
要するに我が人生の過ちの数々が凝縮されているような作品でした(とても褒めてます)。

かつてブロードウェイのレビュー全盛時代に踊り子だった女性たちが、劇場の閉鎖に伴い20数年ぶりに集まって同窓会を開催するというお話。
その中で、対照的な結婚生活を営んでいる2組のカップルを主軸に物語は進んでいきます。地味だけど堅実で幸せそうな家庭を築いている風のサリーとバディ、誰もがうらやむ華々しい成功を勝ち得たベンとフィリス。20数年ぶりの再会をキッカケに4人の心は大きく揺れます。さてどうなるか???

なかなか上演されない作品だそうですが、それもわかる気がしました。
何しろほとんどの登場人物の「若い頃」を演じるキャストがもう一人必要。キャスティングには一年かかったそうです。同一人物の「今」と「若い頃」が両方登場して芝居を展開するシーンはこの作品ならではの面白さです。
こういう作品こそNTLiveで見るべきですね。

ソンドハイムが11回書き換えたという楽曲の数々は、身につまされるものばかりでちょっとツラいけど聞き応え十分。
今月19日からTOHOシネマズ日本橋などで上映(上映館は NTLiveのサイトをご参照ください)。
とくに中高年の方向けかも。オススメです!!



2018年10月 2日 (火)

ツマグロヒョウモンの羽化

我が家のスミレを盛大に食い尽くしたアイツが、ついに飛び立ってゆきました!
9時半ぐらいにこの姿を発見。10時過ぎには翅を広げる運動を繰り返していたかと思うと、あっという間にバタバタっと飛び去ってしまいました。10時7分。

あれだけ食べたんだから元気に生きていって欲しい。
がんばれよ‼️


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