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2018年9月の記事

2018年9月29日 (土)

タカラヅカ流日本史&鈴木さん

NHK文化センター町田教室「タカラヅカ流日本史」にお越しくださった皆様ありがとうございました(^-^)

さて、花組メサイアの私のツボは何といっても綺城ひか理さん演じる鈴木重成です。
今や、私の中ではサン=テグジュペリのホルスト君ぐらい大切で好きな役かも!(わかる人にしかわからない表現w)

午前中の講座で「死んでゆく四郎を上手で見守る鈴木さんの表情に是非注目を!」と熱弁したのだけど、午後の観劇では自分が語ったことを思い出しながらその場面で泣いてしまった…。
遅ればせながら、流雨を斬ってしまうのも鈴木さんだとようやく気付いて、余計に泣けてしまった(T-T)

…何度見ても気付きは尽きないのでありました。
また次回もよろしくお願いいたします。

※おつかれビール!

2018年9月19日 (水)

魁(さきがけ)講座

母校徳山高校のキャリアガイダンスの授業に、講師のひとりとして参加してきました。
といっても様々な職業の15名の講師のうちの一人。学生は興味のある人を選んで話を聞くという方式です。
講座タイトルは校歌の歌詞「さきがけせよと教えつつ(合ってます?)」から付けたものでしょうね。

印象的だったのは質疑応答の時間のこと。
今回は思い切って長めに時間を取ることにしたものの「全然質問出なかったらどうしよう」との不安が拭えません…。案の定、何か質問は?と投げかけても、誰も挙手しない!?

ところが、教室を見回すと、不思議といろんな人と目が合ってしまうんです。
合った人に「どうですか?」と聞くと……心に秘めた質問は出てくるんですね。

やはり悩みは人それぞれ、いろいろあるのだという、当たり前かも知れないことを再確認したのでした。
それでなくとも地方の公立高校って芸術、表現系の方向性に興味ある人に対するサポートは手薄になりがちだからね〜〜(>_<)
せめて自分にできることはしていきたい、あの頃の自分が本当は与えられたら良かったと思えることを……と改めて思います。何か良いアイデアあったら教えてください。


2018年9月14日 (金)

進化した!「マンザナ、わが町」

こまつ座「マンザナ、わが町」@紀伊國屋ホール。
3年前にも一度観ており、その時のキャストとほぼ同じなのですが、こんなにパワフルな作品でしたっけ…??

と、呆気に取られるくらいパワーアーーーップしていました!!!
前回ももちろん面白かったけど、どちらかというと社会派で生真面目な作品という印象で、私もいかにも優等生的な感想を書き残しています。

でも今回は場面ごと、登場人物ごとのメリハリが効いていて、舞台としてシンプルに楽しめた。
そして、前回よりうんとたくさん笑った気がします。
こういう再演は素敵です。

戦時下のアメリカ、マンザナという町の強制収容所の5人の日系人女性が、すったもんだしながらも、最後は力を合わせて難題を乗り越えていく。女は強し!な物語。

おそらく、続投となるキャストの皆さん(土居裕子さん、熊谷真実さん、伊勢佳世さん、吉沢梨絵さん)の進化が大きいのではないかと。
皆さんキレッキレで、とくにキーパーソンとも言えるサチコさん(伊勢)の破壊力すごい!
しかし、ただ一人新しく入った北川理恵さんも負けてません、むしろ強烈なスパイスになっていたような。前回とキャラが前回と少し変わったのかな。18歳という最年少ながら一人背伸びして頑張ってる感じの女の子。
1幕ラストの洋楽&浪曲の掛け合いは衝撃でした。ほんと、こんなにピッタリ合うなんて。

これは前回も感じたことですが、暗いご時世の物語の割には衣装の色合いが鮮やかで美しく、それぞれの個性に合ったデザインで目を引くのです。
それは物語終盤の台詞にもある「どんな色だって美しい」ということにも通じているのかも知れない、というのは今回気付いたこと。

様々な個性の人が集まって持ち味を発揮する物語が私たちは好きですよね。
多様な個性を比べて、それぞれの魅力を愛でる、それは本来楽しいことのはず。
その感覚が、どのようなレイヤーでも同じであれば良いのにね。
ふっと、そんなことを思ったのでした。


2018年9月13日 (木)

「チルドレン」

観てきましたメモ@世田谷パブリックシアター。
物語の舞台は、事故を起こした原発(福島の原発を想定していると思われる)のすぐそば。
登場人物は、かつて原子力発電に関わっていた3人の科学者。一組の夫婦と、その女友だち。

自分たちの科学研究が引き起こしたことにどう責任を取るのか?
そんな深い問題提起と同時並行で、ごく身近で俗な男女の愛憎ドラマが進行していくという構成が面白い。
つまりそれって、つい「自分たちではどうにもならない」と思いがちな様々な問題が、じつはとても身近なものであることを示しているのかもしれない。

ヘイゼル(高畠淳子さん)とローズ(若村麻由美さん)、世の中の女性はいずれかに分類できるに違いないと思える対照的なキャラ(私は若村さんタイプかな)。
でも、お二人ともとてもカッコいいなと思いました。
女性の生き方、どちらもあり、です。
そして、世の中の男たちは多かれ少なかれロビン(鶴見辰吾さん)だと思ってしまった(笑)

「今なら分かる。世界が完全に崩壊しないためには、
わたしたち、ただ欲しいからって
何もかも手に入れるわけにはいかないんだって」

まさに天災が続く今、ローズが言うこのセリフを改めて自分たちに言い聞かせるべきときなのかなと思います。
でも同時にこれ、個々人の人生にも言えることなのかも。

日本人にとっては我が事の物語ですが、じつはイギリスの脚本家の作品です。
9〜10月に全国8都市で上演予定。
濃密な演劇体験を欲している方におすすめです。


2018年9月11日 (火)

ぱぷりか「きっぽ」

三鷹芸術文化センターが毎年秋にやっているMITAKA "Next" Selectionの第2弾。
ぱぷりか「きっぽ」。
「きっぽ」ってどういう意味だ? なんか聞いたことある〜と思いつつググってみたら、山口の方言で「傷」だって。
私、使ったことないけど、なるほど。

家族の「理想」と「現実」がテーマ。
東京の売れない?カメラマンが娘を連れて広島にやってきて、広島の女性と再婚。彼女にも息子と娘がいて、姉も同居していて、賑やかで楽しい大家族生活のスタートを夢見るのだけど、現実ははてさて??
まったく同じシーンの「理想」編と「現実」編を交互に描く手法が斬新。それに何といっても山口弁にとても近い広島弁のお芝居ですから私にとってはめっちゃリアル! 他のお客さんの3倍は作品世界に入り込んで堪能できた自信があります。田舎のヤミみたいなのもちょっと描かれているのも怖くて面白かったな。

今日は「城山羊の会」という劇団の山内ケンジさんも交えてのアフタートークもありまして、これがなんだかダメ出しみたいで、でもお陰で作品の裏設定も分かっちゃったりして。いつものアフタートークと趣が違って新鮮でした

演出の福名理穂さん、とても小柄で可愛らしい感じの女性でびっくり。ご自身のお母さんに向けてのメッセージを込めて描いた作品だそうで…ははぁ、だから「きっぽ」なのかな。アフタートーク聞いたおかげで、ますます等身大で親しみが持てる作品となりました。17日まで。


2018年9月 3日 (月)

「凱旋門」気持ちを切り替えるための極私的振り返り

雪組公演「凱旋門」前楽観てきました。
2018年バージョンとしては最高の完成度まで来た舞台が見られた幸運に感謝します。大劇場に相応しい華やかなミュージカル。迫力で押すコーラス場面も多く、轟ラヴィックのお芝居も初演時よりメリハリのあるわかりやすいものに大きく変わったと感じています・・・。

でも、引き換えに失われてしまったものもある。時代が求めるものが変わったのだから致し方ないのでしょう。でも、どうやら失われた部分の中に初演で私が好きだった味わいがあったようです。正直、ここまで初演の幻影に苦しめられるとは自分でも思わなかったな…折り合いをつけなくでは。過去をやみくもに美化するのではなく、ただ自分にとって大切だったものとして静かに追憶する覚悟を決めなくては。

初演(2000年)と何が違うのかをちゃんと確かめたくなり、DVDを貸してもらって2回も見直しちゃいました。
幕あきとラストが変わったこと、新曲が増えたことなど、細かな演出上の違いが実はたくさんあり、その積み重ねが全体的な印象の違いを創り上げているようです。

さらにセリフも細々とカットされている部分があります。尺の都合なのかもしれないけど、それで伝わらなくなってしまった余韻みたいなものが大きい気がして・・・以下、ほんの一部ですが記録に留めておき名残を惜しみたいと思います。

・第5場
初演ではジョアンは客からプレゼントされたという赤い薔薇の花束を持っています。それでラヴィックは「じゃあ俺はカルヴァドス」と言ってグラスを差し出すんです。でも今回は薔薇の花束なくなっちゃった・・。

・第6場
初演ではケートはフィレンツェからカンヌを回ってアメリカに帰国する予定だと言います。でも今回カンヌはショートカットでアメリカに直行。節約・・・。
羨ましいですねというヴェーベル先生に対して初演のケートは「でも、ヴェーベル先生には良いご家族があると聞いていますわ」と言うんです。孤独なラヴィックとの対比が浮き彫りになるセリフだったのに・・・。
全般的にヴェーベル先生は色々とセリフを削られています・・・。

・第13場
パスカール街のジョアンの部屋。初演ではジョアンはタバコを吸っていました。たしかにきーちゃんにタバコ吸って欲しくないけど・・・でも、ジョアンの退廃的な雰囲気は減ってしまったなあと。

・第20場
煉瓦工のヴィーゼンホフがルートの元に戻ってきて「皆さんと一緒の収容所に入れるのですね」と喜ぶところ。初演ではその後に「でも、男と女は別だけどね」と身も蓋もないことを言われ愕然とします・・・ルンルンしている今回とはかなり違う二人の結末です・・・細かいことですが、この辺りも初演と今回の違いを端的に表しているような気がしています。神は細部に宿るのだ。

さようなら私の凱旋門。どのような作品であってもこんな私のように思い入れの強い観客はいるのだということを今回の学びとして心に留めておきます、仕事的に。

さぁ気持ちを切り替えて次に進まなくちゃ。異次元、ハライソ、黄泉の国……ヅカファンたるもの過ぎ去った公演への思いを引きずっている暇はないのです。いや、そのうち知らぬ間に切り替わっちゃうから大丈夫なんだけど(笑)


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