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2018年6月19日 (火)

「THE LAST PARTY」

月組『THE LAST PARTY ~S.Fitzgerald's last day~』があまりに良かったので、ちょっと熱く語らせてください(笑)

幕が上がって舞台上に座っている月城かなとくんを見た瞬間に「おおおっ!フィッツジェラルドがいるっ」と思えた、これ久しぶりの感覚。そしてすぐに世界に入り込めた、まさにハマり役!こういうのってほんと気持ち良くて観客冥利につきます。

ゼルダの海乃美月さん。この役はワガママで理解不能な女と紙一重のところにある難しい役だと思うのですが、ちゃんと共感できるゼルダでした。とりわけ、壊れていく過程で刻一刻と変わっていく表情が哀しすぎて必見。

※このゼルダに関して「女性も好きに生きられるという価値観を知った南部のお嬢様。だから自由に生きたいと願うけれど本質的にはお嬢様だから自立できない、自己矛盾を抱えた女性」と、植田景子先生が『歌劇』に書かれていて、なるほどと納得したのでした。

踊るヘミングウェイ暁千星さん、初演のときってこんな踊ってましたっけ? 情熱的で野生的、スコットと好対照でした。

今日は出版業界の友人と観たのですが、「新人作家で初版5万部とかありえない!」とか「短編小説一本でサラリーマンの給料1年分稼げるとか羨ましすぎ」とか、終演後は突っ込みまくりでした(笑)。にしても、フィッツジェラルド、そしてヘミングウェイを世に送り出したマックスウェル・パーキンズ(悠真倫さん)って偉大なる編集者ですよね。

ローラ役の夏月都さんが久々に夏月さんらしい役で嬉しい。癒されました〜。憧花ゆりのさん演じるシーラもオトナの女性。こうした「いい女」を演じられる上級生娘役が豊富なのは今の月組さんの強みだなぁと改めて思ったのでした。
(…にしても、ロングのタイトスカートをはかせたら憧花組長の右に出る者はいませんね)

2004年の初演時にたいへん話題になった作品ですが(残念ながら私は生で観ていない)、演じ手が時おり本人に戻って役を客観視するという趣向も斬新。観客の側もふと我に帰って冷静に作品世界を眺め渡せるのが新鮮な感覚です。

もちろん作者である植田景子先生の思い入れもたっぷり。「ホンモノの作品を後世に残したい」「有名になりたい」二つの願望の狭間で揺れ続けるスコット・フィッツジェラルドという人物には同じ表現者であるご自身の様々な想いも込められているように感じられました。

ともあれ、月城さんにとってはさらなるステップアップにも繋がりそうな作品で本当に良かった。次のルキーニも俄然楽しみになりました!


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