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2018年6月の記事

2018年6月30日 (土)

ビールに餃子に天草四郎

本日、NHK文化センターのタカラヅカ講座。例によって温かい雰囲気の中で楽しくお話させていただきました。
ご参加くださった方に心からの感謝を❣️

で、終わった後思ったのが「ビールとともに心ゆくまで餃子を食べまくりたい!!」ってことだったので、夕食はこんなことに(>_<)
今回の星組公演といえばこれでしょ!なビールを近所のコンビニで見つけてきましたよ〜。その名も「インドの青鬼」です。

盛大に飲み食いしているときに飛び込んできたのが「長崎・天草『潜伏キリシタン」 』世界遺産登録決定」のニュースでした。
おめでとう天草四郎さま!!

まさに次回はNHK文化センター町田教室「タカラヅカ流日本史」9/29です。天草四郎が生きた時代に迫る予定。こちらもどうぞよろしくお願いします!


2018年6月28日 (木)

「フリー・コミティッド 」

上演時間1時間半と聞いていたのが、本日初日に伺ったら「約2時間」になってたよ(笑)、成河さんのひとり芝居「フリー・コミティッド 」

俳優を目指すサムは、ニューヨークの超高級レストランの予約係として今日も鳴り止まない電話に追いまくられる日々。セレブ客は我儘言いたい放題だし、シェフはパワハラ、同僚たちもみんなちょっと意地悪、要するにかなりブラックな職場。故郷の父親のことも心配だし、オーディションの結果も気になるし……。

そんな感じで前半かな〜り長い間、まるで現代を凝縮したような時間が続きます(ツライ!)。でも、それがある瞬間、ふっと変わるんです。
…それが何かはうまく言えない。もしかすると回によっても、人によっても感じ方は違うのかも知れません。でも、あの瞬間をもう一度感じたくて、私はまた劇場に足を運んでしまうのです、きっと。

で、この作品、私はひとつのハッピーエンドなのだと思います。何というか、人生の潮目の変え方を教えてくれたような気がしたのでした。

「人生は自分の力で変えられる、それも、ほんのちょっとしたことで!」

と、ここまで書いていて、これが2時間ぶっ通しでひとり38役演じられる舞台だってこと忘れてましたね〜。
もちろん、この密度の濃いお芝居をたったひとりでやっていることも凄いけど、それを忘れさせてくれちゃうところがもっと凄いな。

それにしても、これを1カ月近くやって、しかも1日2公演の日もあるなんて。この過酷な耐久レースを走り切った後に見えるのはどんな景色なんでしょうか。


2018年6月27日 (水)

「シークレット・ガーデン」

シアタークリエにて上演中の「シークレット・ガーデン」観てきました。

バーネット作「秘密の花園」をミュージカル化した作品。
前半は昔好きだった物語が懐かしくよみがえり、でも後半には愛を渇望する登場人物たちに思いを馳せ、大団円な結末には思わずじわっと涙してしまいました(T_T)

やっぱり人間には愛が必要。孤独は「愛すること」で癒されるのですね。そして「いのちの力」をきちんと感じられる人、育める人でありたいと思ってしまったは園芸部長だからか(笑)。庭仕事やってる人にはとくにオススメな作品です。

キャストの中では最近マイブームな昆夏美さんが今回も良い仕事。そして石丸幹二さんはこんな役でもやっぱりプリンスなのでした❤️


2018年6月24日 (日)

世界最前線の演劇「ジハード」

さいたまネクストシアター0の「世界最前線の演劇1」ベルギーより「ジハード」観てきました。
タイトルからも分かる通り今まさに世界が直面している問題と向き合う「最前線の演劇」。でも、舞台上には等身大の若者が息づいており笑いもたくさん。演劇の可能性を改めて感じる作品でした。

ベルギーに住む3人のイスラム教徒の若者が「ジハード」のためシリアに向けて旅立つところから物語は始まります。タイトルのイメージと違って前半はほとんど弥次さん喜多さんの珍道中!? 音楽を愛するベン、お酒がやめられないレダ、絵が得意なイスマイル。3人とも日本の若者と何ら変わらず、しかもそれぞれがとてもチャーミングな愛すべき男子たちで思わず親近感。

やがて3人それぞれの過去が明かされ、彼らが何故聖戦に向かわざるを得なかったのかがわかってきます。そして舞台は戦闘の地へ。セットもほとんどないごくシンプルな空間なのに、ドローンでの無差別攻撃など「現在の戦場」の恐ろしさが伝わってきます。思わず、どうか3人とも生きて帰れますようにと祈ってしまった…のですが……。

シリアスなテーマと向き合いつつ舞台としての楽しさもある、その意味で「演劇の可能性」を感じさせる舞台でした。ベルギーやフランスでは現実にテロが起こっている、そんな最中でも上演し続けられているというのは驚きです。

日替わりゲストのアフタートークで、様々な方向性からの作品解説もあり。

7月1日まで。当日券もあるようなのでお時間ある方は是非! オススメです。
ウェブサイトはこちら


2018年6月19日 (火)

「THE LAST PARTY」

月組『THE LAST PARTY ~S.Fitzgerald's last day~』があまりに良かったので、ちょっと熱く語らせてください(笑)

幕が上がって舞台上に座っている月城かなとくんを見た瞬間に「おおおっ!フィッツジェラルドがいるっ」と思えた、これ久しぶりの感覚。そしてすぐに世界に入り込めた、まさにハマり役!こういうのってほんと気持ち良くて観客冥利につきます。

ゼルダの海乃美月さん。この役はワガママで理解不能な女と紙一重のところにある難しい役だと思うのですが、ちゃんと共感できるゼルダでした。とりわけ、壊れていく過程で刻一刻と変わっていく表情が哀しすぎて必見。

※このゼルダに関して「女性も好きに生きられるという価値観を知った南部のお嬢様。だから自由に生きたいと願うけれど本質的にはお嬢様だから自立できない、自己矛盾を抱えた女性」と、植田景子先生が『歌劇』に書かれていて、なるほどと納得したのでした。

踊るヘミングウェイ暁千星さん、初演のときってこんな踊ってましたっけ? 情熱的で野生的、スコットと好対照でした。

今日は出版業界の友人と観たのですが、「新人作家で初版5万部とかありえない!」とか「短編小説一本でサラリーマンの給料1年分稼げるとか羨ましすぎ」とか、終演後は突っ込みまくりでした(笑)。にしても、フィッツジェラルド、そしてヘミングウェイを世に送り出したマックスウェル・パーキンズ(悠真倫さん)って偉大なる編集者ですよね。

ローラ役の夏月都さんが久々に夏月さんらしい役で嬉しい。癒されました〜。憧花ゆりのさん演じるシーラもオトナの女性。こうした「いい女」を演じられる上級生娘役が豊富なのは今の月組さんの強みだなぁと改めて思ったのでした。
(…にしても、ロングのタイトスカートをはかせたら憧花組長の右に出る者はいませんね)

2004年の初演時にたいへん話題になった作品ですが(残念ながら私は生で観ていない)、演じ手が時おり本人に戻って役を客観視するという趣向も斬新。観客の側もふと我に帰って冷静に作品世界を眺め渡せるのが新鮮な感覚です。

もちろん作者である植田景子先生の思い入れもたっぷり。「ホンモノの作品を後世に残したい」「有名になりたい」二つの願望の狭間で揺れ続けるスコット・フィッツジェラルドという人物には同じ表現者であるご自身の様々な想いも込められているように感じられました。

ともあれ、月城さんにとってはさらなるステップアップにも繋がりそうな作品で本当に良かった。次のルキーニも俄然楽しみになりました!


2018年6月 8日 (金)

こまつ座「父と暮らせば」

やっぱりボロ泣き……。

2015年に一度観てますから、今回はそうでもないかなと思いきや、3年前と同じでした。
こまつ座さんの数ある作品の中でもとくに好き、というか自分にとって大事な作品なのだと再確認した気がします。

※3年前の感想はこちら

私、反戦メッセージをどストレートに投げかける作品は舞台としてはあまり好みではないのですが、この作品は別。おそらくそれ以上に、娘を想う気持ち、父を想う気持ち…人としての愛情がリアルに伝わってくるからじゃないかと思います。前回も書いたけど広島弁なだけに、私にとっては余計に。

そして、その隙に井上ひさしさんが本当に伝えたかったであろうメッセージもいつの間にかしっかり受け止めてしまっている。原爆投下直後の広島の街の様子を、回想の台詞を通じて事細かに伝えているという点も特筆すべき作品です。

今回、新キャストでの上演でしたが、山﨑一さんの父親が、生前のちょっとダメな部分が垣間見えるのも可愛らしく、素敵な親父さまでした。伊勢佳世さんは知的で気丈、「学生時代から成績優秀」というのも納得です。

17日まで。ぜひぜひ多くの方に観て欲しいです。


2018年6月 2日 (土)

唐組「吸血姫」

ぎゅうぎゅう詰めの密集空間、ゴザが敷かれた地面の上で体育座りでの観劇。
お尻の痛さと戦う2時間半でした(>_<)。
唐組「吸血姫」、1971年の初演以来47年ぶりの再演だそうです。

1967年8月、花園神社に唐十郎の紅テントが忽然と現れたときの衝撃については、扇田昭彦さんの『日本の現代演劇』の冒頭で語られています。
そんな伝説の紅テントを一度体験したいものだと思っていました。その願いが叶ったわけですが、終演時にはこの修行のような2時間半を耐え抜いたぞ!という満足感が先に来てしまった気もします(汗)。テント内も苦痛の共有体験による一体感で包まれていたように思われました。

そんなわけで以下は取り急ぎのメモ。
整理券番号順に誘導されて順にテント内に入っていくのがまず一大イベントです。
呼ばれていた整理券番号から推測するに、あの狭い空間内に300人ぐらいは入っていたのでは? そりゃ狭いはずだ。

観客層は、かつてアングラ演劇全盛期にリアルで観ていたであろう世代と、「紅テントとはいかになるもの?」と珍しげに観に来た人(含私)か入り混じってる感じ。大学生ぐらいの若い世代もけっこういました。そして男性が多かったです。

ストーリーは支離滅裂、でも台詞の一言一言が深くてガンガン伝わってくるものはあります。
上手く言語化できないのですが、よく「肉体の演劇」などと説明される感覚がやっと肌で理解できたような。まさに百聞は一見にしかず。
それと、要所要所で歌がかなり使われていて、ちょっとミュージカルっぽいと思ってしまいました。1971年といえば日本でもブロードウェイミュージカルがぼちぼち上演され始めた頃。そんな影響もあったりするのかな(まったくの仮説です)。

この作品「愛がお世話か」っていうのがキーワードなんだけど、たしかに「お世話する」ってなかなか便利な言葉ですよねー。「あかねさす紫の花」で鎌足さんが言ってるのを聞いたときから何となく思ってましたけど(笑)

それにしてもお尻が痛かったよう〜:(;゙゚'ω゚'):
昔アングラにハマってた人たちはもっと忍耐強かったということなのでしょうか??
これからご覧になる方には、ゆったりとした服装と身軽な荷物で行かれることをお勧めします。


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