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2018年2月 7日 (水)

レポートがとても面白かった件

早稲田「舞台芸術入門」、この授業では期末レポートがある。3名の担当講師が出したテーマのうち、学生は好きなものを選んで提出するという仕組みだ。
今年、私が出したのは以下のテーマだった。

(共通課題)
 日本には多種多様な形態の舞台芸術が存在しており、私たちはそれらを自由に選択して楽しむことができる。それについてあなたの意見を述べよ。

(個別課題)
日本では宝塚歌劇や四季、東宝ミュージカルのような大劇場の商業演劇と小劇場演劇との間に分断があるように思われる。この点の現状や問題点、今後のあり方について、具体的な作品例や自身の劇場での観劇体験などを踏まえて考察し、論ぜよ。

テーマを考えた当初は「果たして選んでくれる人がいるのか?」「私宛の提出者はほとんどいなくて私だけ採点がラクになるのでは?(笑)」と懸念されたが、フタを開けてみれば授業登録者約260名(うち期末レポート提出者はたぶん200名弱)中50名が選択。
しかも、面白いレポートが多くて、かつてないほどにワクワクしながら読ませてもらえたし、こちらが勉強させてもらえることもたくさん。このテーマを選んでくれたみなさんにホントありがとうと言いたい。

何故これほどまでにエキサイティングな出来栄えだったのかを考えてみるに、書き手の一人ひとりにとっても、この問題が「わがこと」だからなのだと思う。
どうやらこのテーマを選択した人たちのほとんどが観客として、中には演者や作り手として、この問題と向き合う必要があると気付いた人だったみたいだ。

多かったのは四季や東宝ミュージカル、宝塚歌劇などがもともと好きでよく見ていたのに「そういえば小劇場演劇って見たことがないのは何故?」という問題意識を持った人、逆に身近に小劇場演劇に携わっている人がいたり自身が作り手の側であるゆえにこの問題にもともと関心を持っている人たちもいた(この辺りはさすが演劇の杜)。
中には役者兼脚本家をやっていて「このテーマは自分の人生に関わる重要な問題だけに力が入る」という書き出しのものもあった。
だから読んでいても書き手の顔が見えたし、そうやって自分の言葉で書かれた文章は読み応えがあるものだ。

正直、私自身もこのテーマに対してどう向き合っていくのか暗中模索な状況だ。この問題は「芸術と商業主義との関係」という永遠のテーマと密接不可分なだけに、落としどころを見つけようとすること自体に無理があるのかもしれない。
だが、ひとつ確実にわかったことは、このテーマを「わがこと」と感じている人がこれからの日本の演劇を担っていく世代に少なからずいるということだ。
引き続き来年度もこのテーマは追究し続けていきたいと思う。

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