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2017年12月17日 (日)

劇団チョコレートケーキ「熱狂」「あの記憶の記録」

この劇団は面白いとのウワサを聞いて観に行ってきました。
ヒトラーが権力の座にのし上がるまでを描いた「熱狂」と、アウシュビッツ収容所での大量虐殺を生き抜いたユダヤ人男性を描いた「あの記憶の記録」、対になる2作品同時上演を、「あの記憶の記録」「熱狂」の順で観ました。
以下、それぞれカンゲキの記憶の記録です。

【あの記憶の記録】
本当は「熱狂」と同日ダブル観劇のつもりだったのだけど、そうしなくてホント良かった……。
可愛い劇団名のイメージは微塵も感じられないハードビターなお芝居でダブルは気力的に無理でした。

誰もが持つ善と悪、光と闇。闇の部分が引き起こす憎しみの連鎖……それでも人はその善なる部分を信じて生きていかなくてはいけないのです。

と、コトバにすると安直ですが、私自身のどストライクゾーンに来る作品で、生涯のテーマを呼び起こされた気分でした。

いやでも、ここまでヘビーな題材を扱っているわりには不思議と後味が悪くない。それは悪い意味での社会派っぽさがあまり感じられず、もっと人間の普遍的なところに肉薄しようとしているからなのかもしれません。実は「プクル」(日本青年館)とダブルしたのだけど、プクルの夢々しい舞台見ながらもあれこれ思い出して「人間ってなあ」と反芻し続けたのでした。

【熱狂】
こちらはヒトラーの側、だが、じつはあまりよく知らなかった「ヒトラーが政権を取り権力を掌握するまでの話」です。

それは意外にも山あり谷ありで、思わず「ガンバレ!」と手に汗握って応援してしまいそうにさえなる自分にびっくり。はからずも「いやぁ〜ヒトラーも大変だったのねえ」などとも思ってしまう。権力者の周辺にはやはり様々な思惑を持った人がうごめき、彼らを服従させていく手綱さばきは天才的なのだけど、時おりちらりと見せる弱さや疲れた表情が人間ヒトラーを感じさせます。

先の「あの記憶の記録」もそうだったけれど、ものごとを決して一面的に見ようとしないフェアな姿勢がこの劇団の気持ち良さに繋がっている気がします。あくまでエンタメを目指すというのがこの劇団の方針らしいけれど、たしかにイデオロギーを超えたところで、エンターテイメントとしての普遍的な人間ドラマが成立しているということでしょうか。

もっとも、私自身が常日頃から何事も多面的にフェアに捉えていきたいという志向がとても強い人間だから、そんな私の好みにピッタリはまっているというのもあるかもしれないのですが…。

順番としては「熱狂」→「あの記憶の記録」の順に観るのが正解だったかな。この順なら同日ダブルもいけるかも。

2017年の締めくくりに相応しい見応えある作品でした。いやホント、劇団名詐欺だと思うわ〜(笑)

★その後
「熱狂」を観て帰宅した後になって、両作品に共通して登場する人物がひとりだけいることに気付き、彼の辿った人生に愕然としたのでした。田舎育ちの純朴な青年がヒトラーに心酔し、親衛隊に入り、そして……ふ、深い!!!
これは逆の順に観たからこその衝撃かもしれません。


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