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2017年11月 7日 (火)

こまつ座「きらめく星座」

こまつ座「きらめく星座」観てきました。舞台は浅草のオデオン堂という小さなレコード店。歌を愛する一家が戦時中という暗いご時世を明るく生き抜くほのぼの物語・・・かと思いきや、実際は「ほのぼの」の向こうには重い台詞の応酬。いつもながらの見応えたっぷり、密度濃い井上ひさしワールド3時間でありました。


スターファイルでもインタビューさせてもらった田代万里生さん。耳が良すぎる脱走兵・正一役はハマり役といって良いのでは? こういう役に出会えるのは役者としての最高の幸せのひとつではないかと思います。初演時には開幕直後に怪我で降板されたそうですが、リベンジの機会に恵まれて、本当に良かった。とくに「電蓄になれ!」のシーンは笑えます。あれほど上手く電蓄になれる人もなかなかいないのでは? いっぽう2幕でのベテラン役者さんとのお芝居でのぶつかり合いは一つの壁でもあるのでしょうけど、一山乗り越えた時がまた楽しみでもあります(まだ初日近いのでこれから変わる気が)。角刈りな万里生くんは新鮮! ファンの方は必見です。


飄々として温かい父・久保酎吉さん、明るいムードメーカーな母・秋山菜津子さん、寡黙ながら芯が強くて心優しい妹・深谷美歩さん、憲兵なのに人情味あふれる権藤・木村靖司さん、そしてこの芝居の中でもっとも大きく変わっていく傷痍軍人の源次郎・山西惇さん。贅沢な布陣の役者たちによって描き出される登場人物の一人ひとりが愛おしい。


中でも広告文案家・竹田を演じた木場勝己さんの、ここぞという時にピリッと効かせる一言の力が強烈です。広告文案家を敢えて登場させた意味も納得。マイナスとプラス、言葉というものへの両方向への力を感じさせてくれる存在です。

なぜこの作品が「きらめく星座」と名付けられたのか?
その意味がふっとわかった瞬間が、1幕と2幕のクライマックスと言える瞬間にそれぞれありました。深い意味を持つ、美しいタイトルだなぁと思います。


いつ、どんな時代も天空を正確に回り続ける星たちの煌めきは絶対的に尊いけれど、時代に翻弄されながらも必死で生き続ける人のいのちの小さな煌めきも、ひとしく尊い。そんなことを考えさせられました。


Kirameku2_2


Kirameku3_2


Kirameku4


Kirameku5

(c)こまつ座

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