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2017年4月27日 (木)

「化粧」(ネタバレ注意)

紀伊國屋ホールにて、平淑恵さんのひとり芝居「化粧」を観ました。
脚本は井上ひさしさん、演出は鵜山仁さん。
観られてよかった、凄い作品でした。

平さん演じるのは、大衆演劇一座の女座長・五月洋子。うらぶれた芝居小屋の楽屋が舞台。
初日の開演前、舞台化粧をしているところに、かつて自分が捨てた息子が今をときめくアイドルスターになって今日の芝居を観にきているとの報がもたらされます。
さらに本人だという人物も訪ねてきてしまい……。彼女十八番の演目も親子生き別れの物語。動揺したり喜んだり息子に甘えたり、激しく揺れ動く様を、ときに芝居の役になり切り、ときに素顔の母親に戻りつつ見せていくという趣向。
しかもこの人、女手ひとつで一座を取り仕切ってきただけあって一筋縄ではいかない図太い女でもあります。

これだけ多彩な顔を持つ人物をたったひとりで演じるだけでも凄いのに、大詰めに、さらにもう一つ仕掛けが明かされてびっくり!

(以下ネタバレ注意! これから観る人は読まない方がいいかも)

じつはこの芝居小屋、すでに取り壊し工事中で、楽屋も取り壊し寸前。
つまり、それまでの芝居はすべて狂った洋子さんの妄想の為せる技だったということ。
何と! ひとり芝居は芝居じゃなかった、リアルだったというオチだったのです。
ああ何たる多重構造!

「どうしてこの芝居には誰もでてこないのよー」という洋子さんの台詞、笑うところだと思っていたのがじつはそうじゃなかったとわかった瞬間の怖さときたら……ぎゃーーー!
それまで「素晴らしいひとり芝居」に見入っていたのが、狂人のリアルを見せる芝居に感服させられてしまうのでした。

いつか再演されるときにはまた観てみたいし、もし別の役者さんが演じられることがあるならそれも観てみたいと思わせる作品です。
客席には年配の方が目立ちましたが、皆さんそんな思いで来られているのかもしれないですね。


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