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2016年6月28日 (火)

「コペンハーゲン」@シアタートラム

「自分がやっている核開発の研究がこれ以上進んでしまったら原子爆弾という殺戮兵器が実現してしまうかも」
「でも、自分がやらなかったら敵国にが先に原爆をつくってしまい、祖国が危うくなってしまうかも」

もし、そんな状況に陥ったら、どうしますー?
って、凡人は絶対にそんな状況に直面しないから悩む必要もないんですけど。

これ、ドイツの物理学者ハイゼンベルクが第二次世界大戦中に陥った状況です。
昔、「部分と全体」という著作をナナメ読みしまして、なぜかその部分だけすごく興味を持っていた私。
舞台「コペンハーゲン」では、その答えを見せてくれるのかなぁと思って観に行ったのですが・・・。

そんな「べき論」で一刀両断できる問題ではなかったですね。はい、スミマセン。
人間の行動原理って、単純な因果関係じゃ語れない。
気持ちも、環境も、刻一刻と変わる。タイミング次第で判断は全然変わる。
見えてないものもたくさんある。
案外、そういう混沌とした状況の中で大事な決断がなされたりする。
そしてそれは天才的な物理学者の皆さんとて、同じ。

このことは、謙虚に肝に銘じておかなくっちゃーと思ったのでした。
すぐに分かったつもりになったり、決めつけたりしがちだけど、それが思考や表現を浅く狭くしてしまうと思うから。

難解なる物理学用語が飛び交いますが、そういうのは適宜スルーしちゃってもいいのかも。
ハイゼンベルク(段田安則)とボーア(浅野和之)、物理学者として名を残す2人が、とても身近で人間臭い存在に見えてくる作品でした。
そして、ボーアの妻マルグレーテ(宮沢りえ)のツッコミがいちいち鋭く、クールです。

たった3人だけ。
シンプルな舞台でセリフの積み重ねだけで進んでいく物語。
でも、そこにはとっても広大で深淵な宇宙が広がっているような・・・。

そうそう。
劇中でハイゼンベルクさんも言ってた言葉から、観劇におけるひとつの真理を発見しました(笑)
「世界中の人の中で一番わからない人、それは他ならぬ自分自身だ」
だから、どんな舞台を観たときも、「うー、感想がうまく言葉にできない」とか、「結局この作品から私は何を得られたんだろ?」とか、悩まなくてもいいんだと思います。いいことにします。
きっと、簡単に言葉にできないような影響を受けているはずだし、そういう影響をたくさん受けられるのが「いい作品」なんだと思います。

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※観劇前の腹ごしらえで食べたパンケーキ。
作品の内容とは何の関係もありません(笑)

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