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2015年8月30日 (日)

「貴婦人の訪問」

 昨日観劇後、悶々としたまま帰途につき、一夜明けた今もまだその悶々が続いている感じがします。何というか、人間のイヤな部分がギュッと凝縮されたような作品なんですもの……。
 
 物語の舞台は財政が破綻した小さな町ギュレン。ここに、かつてこの町を出て行き、億万長者の未亡人となったクレア(涼風真世)が戻ってきました。市長(今井清隆)や警察署長(今拓哉)、牧師(中山昇)や校長先生(石川禅)など町のお偉方たちはクレアからの援助を期待します。
 彼女もこれを了承し、何と200億ユーロ(!)を出すというのですが、引き換えに提示された条件は「かつての恋人であったアルフレッド(山口祐一郎)が死ぬこと」!!
 
 そう。アルフレッドはかつて身ごもったクレアを捨てたんですね。淫売の汚名を着せられ、娼婦となったクレア。いっぽうのアルフレッドはマチルデ(春野寿美礼)と結婚して雑貨屋の店主に納まり、幸せな家庭を築いています。
 
 クレアがギュレンの町の人に出した「お題」は一義的にはアルフレッドへの復讐です。ですが、最初は「そんなことできるわけない」と言っていた人々もカネと欲に目がくらみ、豹変していきます。追い詰められるアルフレッド…ですがその過程で彼だけが真実の自分に目覚めていくのです。それは、ごく平凡なひとりの男が人間の欲望に呑み込まれ、破滅させられていく過程のようでもあります。
 
 クレアが真に復讐したかったのは、アルフレッドというよりギュレンという町に対してだったのではないか? しかし、クレアが去った後、町の人々はあっという間にすべてを忘れ、何事もなかったかのように暮らしていそうな気もします。…そう考えると余計にゾッとします。
 
 まあとにかく過去最高レベルに救いのないお話で、舞台って何のために観るのだろうという根源的なことまで考えさせられちゃいますね。その意味で忘れない作品のひとつになるのかも(笑)。
 
 もっともキャストは歌ウマな面々ぞろいで、歌だけ聴いている分には至福のひとときです。クレア役の涼風さんがまさに怪演で、登場時のインパクトからしてスゴかった! 倫理的な是非はともかく、彼女の生き方は何だかスカッとさせられる部分があります。あとは何といっても「フツーの男」を演じる山口祐一郎さんが新鮮でキュンとさせられちゃいました!!

★公演サイトはこちら

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