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2015年5月27日 (水)

「アル・カポネ」雑感

現在、赤坂ACTシアターにて絶賛上演中の雪組公演「アル・カポネ ースカーフェイスに秘められた真実ー」
裏社会の頂点に君臨する狂気と才覚、家族や部下たち、弱き市民たちに向けられる優しいまなざしの「両極端」を持ち合わせたアルという役は、望海さんにはぴったりの役ですね。彼女はこういう「両極端」な役を演じられる稀有な役者さんだと思います。それにこのところ、もともとの優等生イメージにチャーミングな「抜け感」が加わって、一皮向けた感じがイイですね。これぞ組替えの効果かな?

我らが周南の星☆香綾しずるさんは、アルに立ちはだかる敵役バグズ。とても多面的な役で、登場時にボスとのコンビで見せるコミカルさ、アルとの銃撃戦で見せるスーツ物男役ならではの立ち回りの格好良さ(これタカラヅカでは必須!)、そして小物ギャングの悲哀を見せる芝居心と、3つの要素をがっつり堪能させてもらえました!

この他、まなはるの少年力とせしるさんのオトナの女力は鉄板!
久城あす君が1部と2部でそれぞれ個性的な役を演じ分けています。とくに2部のエドワードは物語の鍵を握る役どころ。最後にエリオットに殴られた後の表情が印象的でした。

少人数で群衆芝居を展開しないといけないため、主役カップル以外の人すべてが、あちこちの場面にエキストラ的に出演しています。この、通称「バイト」を探すのもこの作品の楽しみ。とくに月城かなとくんは、どれほど無名の一市民になってもキラキラとした輝きが目に飛び込んで来てしまうので、バイトとしてはどうなんでしょ?って思っちゃいました(笑)←これ思い切り誉めてます。

さて。
ストーリーに関してなんですが、個人的にはすごく好きな世界観が描かれているんだけどなあ〜。アルのような「両極端」キャラは大好きだし、まっすぐに堅実にエリートの道を歩むエリオットの中に、イタリア移民のアルが「ほんとうはなりたかった自分」を見てしまうのも切ない。アメリカを熱愛(偏愛?)し、その頂点に立ちたいと切望したアルが、結局は国家権力の前に敗北してしまう、そんなアルの「第二の祖国」への片思いも、何とも哀しい…。

グッと来る要素はたくさんあるのに、いまひとつ、まとまった形でズトーンと落ちて来ないのは、やはり「裏社会における善なるもの」を描く難しさゆえでしょうか。ま、もちろんこれが解決できれば私も演出家になれちゃいます(笑)。

それに、タカラヅカの舞台に求められるものってそれだけじゃないですからね。多くの出演者に見せ場をつくること。生徒の新しい一面を引き出すこと。未来のスターを育てること…etc.etc いろいろありますから。

集客が最も厳しそうな平日15時公演でさえ立ち見の方もたくさんいらっしゃるほどの盛況ですから、興行的には大成功ということです。あーだこーだ言うのもタカラヅカの楽しみのひとつですし。何より私自身は満喫させてもらいました!

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終演後に食べた「デリーモ」のパンケーキ。
作品の内容とはまったく関係がありませんwwwww


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