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2014年3月24日 (月)

正しい八右衛門

三たび、麹町アカデミア「タカラヅカ学」第2回の話。
(色々考えさせられることが多かったので、何回かに分けてエントリしてます。これが最後かな)

先日、歌舞伎座で「封印切」を幕見したとき、中村翫雀(かんじゃく)さんの八右衛門が、敵役ながらそこはかとない人間味を感じさせて好きだったなーという感想を書いた。
だが、安冨先生によると、歌舞伎的にはそういう演じ方は良くないのだと。歌舞伎版の八右衛門は敵役に徹しないとダメなんだそうだ。

「翫雀さんの人の良さが出てしまったんでしょう」
という話だったけど…うむむ、そうか。私は好きだったけどナァ。

と、そんな話をしていたら、秋山学頭より、
「タカラヅカって心底悪い人って出てこないよね?
悪役といっても、『実は生い立ちのせいでこうなった』という裏があったり、死に際にいい人になっちゃったりする場合が多い。
そういうのに慣らされてしまっているから、歌舞伎のつくりが馴染めなかったんじゃ?」
とのツッコミが。

いわれてみれば確かに、タカラヅカの作品には「最後の最後まで悪い人でした」というキャラクターはなかなか出て来ないよね。
いっぽう歌舞伎や文楽には、「びっくりするほど悪い人」っていうのが、しばしば出て来る。ぱっと思いつく限りでも、「仮名手本忠臣蔵」の斧定九郎とか、「伽羅先代萩」の仁木弾正とか、「彦山権現誓助剣」の京極内匠とか。
こういう役は、ホントどうしようもないほどの人間のクズなのに、不思議に惹き付けられる魅力がある。いわゆる「色悪」というやつだ。

「封印切」の八右衛門は、仁左衛門さんあたりが演じると素晴らしいんだそうだ。仁左衛門さんは二枚目役者だが、悪役を演じても、その凄みの中に美しさがある。そういうのを観たら私も歌舞伎的な正統派の八右衛門に納得できるのかもしれないな。

タカラヅカにこれまでそういう役が少なかったのは、ひとつにはやはり「女性が演じる男」ゆえの限界があったからではないかと思う。
でも、時代とともに男役も洗練されてきているから、今後は「色悪」も演じられる男役が登場してくるかもしれないな。
(理事に期待!!!)


※麹町アカデミア「タカラヅカ学」第3回(最終回)は4月9日です。

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