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2014年3月21日 (金)

【本】「嫌われる勇気」

2014年のテーマは、「嘘をつかない日々(他人にも自分にも)」である。
だけど、これが実はなかなか難しい。
ふと発する言葉が欺瞞に満ちていたり、ついつい他人の評価ばかりを気にした発想をしてしまったりして「あ…」と思うことはしょっちゅうある。

それから、「自分を好きになりすぎない」っていうのも最近のテーマだ。
「自分が好き」というと何だか聞こえが良いが、自分が好き過ぎるあまり、自己に執着し過ぎるのは良くない。

何かを表現する仕事、とりわけ言葉でもって表現する仕事に携わる者にとって、じつはこの2つのことはとりわけ大切なことだと思っている。
自己への執着を捨て、嘘のない言葉で伝えなけば、何らか人の心を動かすものは書けないと思う。

でも、そもそも人一倍自分が好きすぎて、承認欲求が強過ぎるから、こういう仕事に行き着いてしまっているというのもあるから難しい。
こんなことをわざわざ書いてしまう背後にも、無意識の承認欲求が働いているのかも…などと自問自答すればするほど、わけがわからなくなってしまう。

そんな私には、昨今話題の一冊「嫌われる勇気」はとてもタイムリーな一冊だった。
この本の伝えるところを本当に身につけるためには、「これまで生きてきた人生の半分の時間が必要」だそうだから、今はこんなでも仕方ないのかなーと思う。
せめて70歳になるころには、少しは清く正しく美しい自分になっていたいものだ(笑)

そんなわけで、個人的にも刺さる一冊だったのだが、この本、作りもなかなか素敵だ。
たとえば、本文の書体ひとつとってもいい感じで、デザイン的にも細やかな気配りが感じられる。
自己啓発系の本って、わざわざセンスの悪いイラストを入れるのがセオリーなのかと思うこともあるぐらいだが、この本は、章ごとに入っているイラストも素敵だ。

対話型の読み物ってたいがいは作り手側の都合や自己満足だけでそういう形式が選択されていて、読み手からするとわかりにくいだけだったりすることが多い。
でも、この本は対話形式の必然性があるし、対話だから伝わって来るものがある。

そもそもの成り立ちに感動的なドラマがある。
執筆を担当した古賀史健さんがもともと岸見一郎氏のアドラー心理学に惚れ込んでおり、10年来の思いが結実した企画だったようだ。

こういう場合、岸見氏のほうが単独で「著者」になるパターンが出版業界では多いと思う。
だが、この本はそうなっていない。

岸見氏が持っていたコンテンツと、それを巧みに表現した古賀氏の文章力。
両方があったからこそできた本だし、お二人の作品として評価されている。
その意味でも、「タイムリーな」一冊だなあと思った。

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