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2013年9月14日 (土)

今さらですが岩手でボランティア体験記(その2)

この日、移動図書館車がまわったのは、山田町にある仮設住宅だ。
各々1時間ずつ滞在し、計4カ所をまわる。
スタッフは男性3名、女性2名。我々ボランティア2名が加わって、計7名だ。

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移動図書館車。黄色を基調としたデザインが可愛い!

居住者の方々は、図書館車の本棚から好きな本を選んで借りて行く。
貸出手続きは、仮設住宅内の集会所を使って行う。そこでは飲み物なんかも出していて、おしゃべりしていくこともできる。
借りた本は、次回、だいたい2週間ぐらい後に移動図書館が来るときに返却すればよい。

我々ボランティアのお仕事は、まず仮設住宅に着いたところで、1軒1軒を訪ねて、
「移動図書館来ましたよー。お茶飲みに来てくださいー」
などと呼びかけてまわることだ。

もともと簡単な作りだし、今日みたいに暑くて良いお天気の日は入り口も開け放してある。
したがって、声はかけやすいのだけど、よく言われている「プライバシーの確保が難しい」ということでもある。
でも、声をかけると、わざわざ出て来てくださって、
「ああ、移動図書館ね。どうも、ご苦労さまです」
などと皆さん笑顔で対応してくださる。
ウザそうな顔をする人や無視する人にはひとりも出会わなかった。

あとは、返却されてきた本を種類別に分けたり、空いた棚に収めたり。
利用者の方々と交流してみたり。
そして、開始時と終了時の荷物の出し入れのお手伝いだ。

そもそも、仮設住宅の居住者にお年寄りが多いからだろうが、利用者もやはり年配の方が多い。
そして子どもたち。
絶対数はそんなに多くはなかったけど、世間一般でみても「本を読む習慣のある人」というのはごく一部なんだから、そういうものだろう。でも、利用する人は皆さん常連みたいで、とっても楽しみにされてる様子。一度に5冊まで借りられるそうだが、何冊もいっぺんに借りていく人がほとんどだった。
子どもたちがでっかい絵本を手に取って借りて行く様子も微笑ましい。

人気があるのはやはり人気作家の小説だ。
あと実用系では、料理や園芸の本、健康関連本、そして家作りに関するもの。
漫画は「進撃の巨人」まで人気のものが揃っている。そして、子どもたち向けの絵本。

20130914_131804

ビジネス書はさっぱり人気がないわな〜仕方ないか(´・ω・`)
あとは「タカラヅカ流世界史」もここじゃ要らないね(´・ω・`)

ひとり、今日周回予定じゃないところにお住まいの人がわざわざ訪ねて来て、
「『項羽と劉邦』の続き、入っていないかしら? 続きが読みたくて」
とおっしゃった方がいた。
うわー、その気持ちめっちゃわかるわかる!と激しく共感してしまったよ(笑)

そんな利用者さんに応えるべく、シリーズものの貸出があったときには、次回訪問時に続きを持って行ってあげられるようにしたり、リクエストも受け付けたり、細かい配慮がなされている。
本は当初、寄付でまかなっていたけれど、最近は営業を再開した地元の書店さんで購入することで、支援の一環としているそうだ。

正直私は、たった一日、しかも天候にも恵まれたラクな日に手伝っただけで、たいしたことは何もできなかったと思う。
2年以上の間、雨の日も極寒の日も活動を継続されて来られたスタッフの皆さんには頭が下がる。
でも、黙々と本を運んだり並べたりする作業はけっこう楽しかったし、本を読むことを純粋に楽しみにしている人と接することができたのも嬉しかった。
考えてみれば皆さん、とても気持ちの良い利用者さんばかりだったな。
東京の図書館なんかよりも、はるかに…。

16時過ぎには釜石の事務所に戻り、すぐに釜石発16時41分の列車に乗り込んで、東京へ。
何とかその日のうちに戻ることができた。

そして、連休後半の日本には、台風18号が直撃して来るらしい。
せめて仮設住宅がある場所にはあまり近づかないで欲しい…雨風を凌ぐのは本当に大変だろうから。
そんなことがやっとリアルに想像できるようになった。それが自分の中の一番の変化なのかもしれない。


<追記>
ブログにアップしてしばらく経った今、「今さら何書いてるんだろ?」と恥ずかしくなってしまったのだけど、「昨日までの私」が何も知らなかったことも事実なわけで、そのことは記憶だけじゃなくて記録に残しておこうと思う。

現地に足を運んで、見て聞いて初めてわかったことはたくさんあった。そして震災から2年半、オリンピック開催決定に沸き立つ東京との温度差もすごく感じる。だからどうしろっていうのは今はまだないんだけど、これからも頭の片隅で考え続けていきたい。ごめんなさい今はただそれしか言えません。

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