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2013年9月25日 (水)

半沢直樹の罪な結末

ドラマ「半沢直樹」の結末がどうにも納得いかなくて悶々としてましたが、感想を人と話したりしているうちにアタマの整理がだいぶついてきたので、まとめときます。

それは、ひとことでいうと「裏切られ感」なのである(`・ω・´)プンスカ

これまでの半沢直樹は、現実の会社組織ではありえないことを言ってのけ、やってのけ、悪を打ち負かして来た。
会社員のスーパーヒーローだった。
…そこではもはや「現実にはこんな人いない」とかいう問題はどうでもいいことなのだ。
視聴者が半沢を見てワクワクしたり、ストレス解消できたり、夢を見られることが大事なんだから。

「半沢直樹」って、そういうドラマだったはずだった。
だから私も、以前のブログでは「タカラヅカでもやればいいのに」と書いた。

…それが、最後たった20秒で、ぜんぜん違うドラマになってしまった。
これまでのメッセージの全否定ともいうべき最後の20秒だった。

視聴者の中には、「現実にはあんな会社員はいない」とわかりつつも、忘れていた理想をほんの少し思い出したり、溜飲を下げたり、少しでも前向きな気持ちで仕事に取り組みたいと考えた人もいたことだろう。
実際、最終回の取締役会のシーンでは、半沢が現在の銀行(というか日本の会社組織全般だろう)の問題の本質にズバリ斬り込んだ。あれは良い台詞だったと思う。

ところが、最後20秒で頭取はそんな半沢に「出向」を言い渡した。
(出向にも実際は色々あるのだろうが、これまでの回で「銀行における出向は片道切符」等とさんざん言われてきており、少なくともあのドラマにおいては「出向=厳罰」であることは明白である)

つまりそれは、
「結局、今の日本の組織では半沢のような会社員は評価されないんですよ」
「半沢のような男が存在していくことは不可能なんですよ」
「結局、現実はこんなもんです諦めなさい」
という、救いようのないメッセージを視聴者に突きつけたということだ。

…あの終わり方はないわ。

もし私が会社員だったら、翌日どんな気持ちで出社したらいいのかと思う。
せめて、最終回の放映が3連休の中日だったのがまだしもの救いだった。

むろん、あれこそが会社組織という世界の現実であるという向きもあるだろうし、現実をシビアに描いていくタイプのドラマだってもちろん存在する。
…だったら、最初からそういうテイストで作ればいいのに、そうじゃないから「裏切られ感」いっぱいなのだ。

何というか、宝塚歌劇だと思ってずっと見続けていたら、最後の20秒で突然、超リアリズム満載の暗くてやりきれないストレートプレイに切り替わって、そのまま幕が降りてしまいました〜って感じなのである。
そりゃ、やりきれなくもなるよね。

もちろん、原作のシリーズがそうなっているからという話も聞いている。
だが、かりにそうなら視聴者も納得でき、心地よく楽しめるよう脚色すべきである。

また、続編の構想がすでにあるから、あのような終わり方にしたのでは?という推測もあるようだ。
「えええっ!」という終わり方で視聴者に強い印象を残し、続編につなげようということらしい。
だが、それこそ制作側のご都合主義というものではないだろうか。

私は、あらゆるエンターテインメントは常にお客様のほうを向いていなければならず、お客様を感動させたり、楽しませたり、何らかプラスの付加価値を与えなければならないと思っている。「観て良かった」「聴いて良かった」と感じてもらえるものでなければならないと思っている。
間違っても、受け手(観客とか視聴者とか読者とか)を不快にさせたり、傷つけたり、不幸な気持ちにさせることはあってはならない。

だから、もしその推測が本当だとしたら、何か違うんじゃないかと思う。
まさに、半沢が最後に取締役会で言っていた「いつの間にか自分たちの組織を守ることしか考えなくなっている」という罠に、制作者側もハマっているってことになるのでは??
やはりそれが、視聴者が対価を払うというシンプルな構造になっていない、テレビというメディアの限界なのか?とさえ思ってしまう。


とにかく久しぶりに、割とマジで怒ってしまう結末だった。
あるいはそれも含めて、このドラマの凄いところっていうことなのかしらん???

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