スリル・ミー(田代×新納ペア)
念願の、念願の「スリル・ミー」田代×新納ペア観てきましたよー。
なにゆえ「念願」かというと…
昨年秋、ニイロさんのインタビューをさせていただいたことがある。
それに先だって、超話題作の「スリル・ミー」を観ようとしたのだが、田代×新納ペアのチケットが、どうしても取れなかった…。
やむなく、インタビュー時に正直にそう言ったところ、ニイロさんってば、
「観てないんだ。最悪(笑)」
と、おっしゃった。゚(゚´ω`゚)゚。 ←記事参照;;
だから今ここで叫びたい。やっと観ましたから観ましたからー!!!
と、それはさておき、当時のインタビューでも、「まったく別物の作品」と強調されていたけど、実際観て、その言葉の意味がやっとやっとわかった。
確かニイロさん、「すごく知的な2人が完全犯罪をめざす物語」みたいなこともおっしゃってたと思うのだけど、なるほどなと思ったよ。
昨年、松下×柿澤ペアでみたときは、この話は柿澤くん演じる「彼」にとっての「スリル・ミー」なのかなと思ってた。
でも今日は違ったな。もちろんニイロ「彼」にとっても「スリル・ミー」なんだけど、万里生「私」にとっても「スリル・ミー」なんだと思った。
松下×柿澤ペアでみたときは、ものすごい愛の話のように思えて、ゆえに切なかったけど、じつは今日はそんなでもなかった。
2人ともゲームに挑んでたんだと思った。ただ、そのルールが違っただけ。
ニイロ「彼」が、「自らが超人であることを証明するためのゲーム」に挑んだのに対して、万里生「私」は、「彼を完全に自分のものにするためのゲーム」に挑んでたんだと思った。
松下×柿澤ペアでみたときの感想を読み返してみると、「『彼』に依存しなければ生きていけない『私』」と書いている。
でも、今日はそんな風には感じなかった。田代×新納ペアは、松下×柿澤ペアより、ずっとずっと対等だった。
ニイロ「彼」は、自らが挑むゲームのために、レイ(私)が必要不可欠であることを、はっきり自覚していたと思う。
それはゲームの駒としてもそうなんだけど、それ以上にもそうだった。駒として使い捨て切れなかったところが「彼」の最大の敗因ではないかと(笑)
むしろ今日は、ニイロ「彼」の終盤の崩れっぷりのほうが切なかったです。
最後の最後に、「ほんとうはあのような弁護士になりたかった…」と、突然、似つかわしくない台詞を言う。
あの台詞がとっても胸に突き刺さりました。
その分、万里生君の「私」のほうが、ずっとずっと怖かったです。
彼は確かにゲームには勝った。…でも、勝って初めて、ゲームに勝っても得られないものがあることに気付いたんじゃないかな。
だから、高校時代の「彼」の写真を見直すあのシーンがよけいに哀しい…。
同じ作品なのに、こんなに違う風に感じるなんて、面白いね。
こうなったら美形の誉れ高い良知×小西ペアも、話題の韓国ペアも全部制覇したいぜ!と思ったけど、29日までなのね(>_<)
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