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2009年1月15日 (木)

時代のなかの小さなひとり

夕べ日テレでやってた「日本史サスペンス劇場特別版 東大落城」、ご覧になった人いますか?
私は2時間釘付けだった。すごい衝撃だった。

なにしろ、かつて2年間あの「戦場」だった場所に通ってたわけだから(昨日のテレビだと、たしか機動隊が催涙弾を発射していた法文一号館ってとこ)。
私が通っていた2年間は、まだ安田講堂は「閉鎖」されたままだった。あの場所でかつて起こったのは、ああいうことだったわけか! それを映像という形で見せ付けられ、なんだか胸がいっぱいになってしまったたらーっ(汗)

しかし、同時に空恐ろしく感じたのは、2年間毎日毎日、安田講堂を目の当たりにしていたくせに、
「かつてあそこで何があったのか?」
「閉鎖されてるあの建物のなかが今はいったいどうなっているのか?」
といったことに、私自身はみじんも興味を持ったことがなかったということだ。
今にして思えば、一度ぐらいこっそり探検してみておけばよかったよ。

だけどあのころの安田講堂は、とくに禁じられたわけでもないのに、なぜか決して近寄ってはいけないような場所だったのだ。
ていうか、「学生運動」とか「政治」とか「思想」とかいったことすべてひっくるめて「なにやら恐ろしいこと」という強烈な刷り込みがあったような気がする。
私の父などは、愛娘(?)を東京に出すにあたって、「悪い男にひっかかること」より「悪い政治運動にひっかかること」を100倍恐れていたフシがあるもの。

あの時代に大学生だった団塊の世代は、「学生運動」と必ず向き合わなければならなかったのだと思うけど、私の大学時代は、そういったものに無理やり蓋をした時代だったんだろう。その意味で、東大落城から16年後のあのころは、まだあの事件の傷跡が癒えてなかった時代なのだ。
今、その傷跡も少しずつ癒え、風化し、「日本史」の一幕としてようやく客観視できるようになったから、あのような番組が成立するんだろう。なにしろ昨日の番組も「日本史サスペンス劇場」だったしね。

私には、政治とか社会に対する興味関心があまりにも低すぎることに対する後ろめたさがずっとある。
これは主には私個人の志向や能力の問題なのだろうけど、「10代、20代をああいう時代に生きてしまった」ということも確実にあるような気がしている。結局、私もまた時代の大きなうねりに流されて生きている小さなひとりに過ぎないんだよね、という空しさとともに。

もし私があの学生運動の時代に大学生活を送ったら、いったいどういう道を選択していたのだろう、ということを時々考える。
やっぱり炊事係になって、おにぎりおにぎりとかつくったりしたのかな。

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