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2008年12月22日 (月)

酔えないタカラヅカ

宙組公演「パラダイス・プリンス」やっと観ました。
幕が開く前の気分はまるで「取材~」って感じだったけど、思った以上に面白かったよ。

こんな話とわかっていれば、フリーランスの人5人ぐらいで観劇した後「ひとり仕事人でパラダイス・プリンスを語る会」でもやりたかったぐらいだ。
実際チケットも取れたと思うし(笑)。

キャサリン(陽月華)みたいに、いつか自分がやりたい仕事するぞと夢見ながら、食うための仕事に日々追われている人。
こういう人はじつにたくさんいる。ていうかキャサリンの悩みは、クリエイターとかアーティストとかいわれる人すべての悩みだ。

スチュワート(大和悠河)みたいにすべてを与えられた人。こんな人はめったにいないが、ごく稀にいるのかもしれない。本当にいたら、憧れと羨望、そして嫉妬の的だろう。

そして、アンソニー(蘭寿とむ)みたいな、悪魔に魂売ってでもアートの世界に君臨したいプロデューサーも、いる!!!

つまり、我々のよーな職業の者にとって、この話は夢じゃなくまるで現実なのです。
こりゃ酔えませんよぉあせあせ(飛び散る汗)

だから、ちょっとしたせりふのたびに、

「そうだそうだ!」
「そりゃ違うだろ!」
「ありえねー!」
「さあ、どうするどうする?」

と、手に汗握りながら共感と反発の繰り返しだった。
おかげさまで、偏頭痛感じてる余裕もありませんでしたよ~Sさん。

とくにキャサリンが、彼をとるか仕事での成功をとるか決断を迫られたときは、思わず「私だったら?」と考えちゃいましたよ。

たぶん彼女のなかでは、「愛か仕事か」という問題より、スチュアートへの「愛と(彼の才能への)ジェラシー」との狭間での葛藤のほうが大きかったんじゃないかなあと私は感じたんですけど。
最後にあっさり「愛」を取って自分の作品を破っちゃったときは、ちょっと肩透かしだったなあ。

それでも、オチはさすがのタカラヅカ。
ハッピーエンドも結局「金ドル袋の力」ってところが、なんだかねぇもうやだ~(悲しい顔)

それに、現実にはアーティスト同士の夫婦があんな絵に描いたような幸せな家庭をつくるなんて絶対ありえません(断言)。
エゴと才能は正比例しますから!
とくに女性は、家庭人としての幸福とあの分野の仕事を両立させるのってムリですから!!
創造へのあくなき欲求は欠落感からしか生まれてこないのです。
満たされてしまったらダメなのですよ。

・・・と、最後に2発、特大のツッコミを入れたところで、芝居が幕になったときはもうぐったり。
ショーのほうがまるでジャズダンス教室の発表会みたいな場面の連続だったこともあり(近年まれにみる駄作だと思う)、ショータイムには完全にお疲れモードに入ってしまっていた。


いやそれにしても、いくら自由業とはいえショートパンツで会社に納品に来ちゃアカンやろキャサリン。
まぁ陽月華だから許すけどさ。

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