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2008年10月 5日 (日)

能パワー炸裂の「THE DIVER」

昨日の映画「アキレスと亀」に続いて、今日は三茶のシアタートラムで野田秀樹の現代能楽集「THE DIVER」を観る。
いつも日比谷あたりでチャラチャラしている私にしては珍しくヘビーな週末になってしまいました~~あせあせ(飛び散る汗)

なんとこの作品、英語劇!!(もちろん字幕付き)
役者もイギリス人3人+野田秀樹(野田秀樹も英語しゃべってた)。でも舞台上手には能の笛と囃し方が控えている。今年の6月にロンドンのソーホーシアターで先に上演された作品だそうな。

主人公はごくフツーのOL、だが彼女は不倫相手の男性の子ども二人を放火で殺した容疑者だ。
精神科医(これが野田秀樹)による取調べの最中に「源氏物語」や能の「海人」という作品がモチーフとして出てくる。容疑者の女性に突然、夕顔や六条御息所が乗り移って、殺人に至る過程を告白していくのだ。ここで、能の手法が効果的に使われる。

精神科医の努力の甲斐なく、「大衆は正義を求めている!」の叫びのもと彼女は断罪され、絞首刑にされる。

(話はそれるけど「大衆は正義を求めている!」これはここのところの野田作品のテーマだな。歌舞伎「研辰の討たれ」も「愛陀」もそうだった。)


愛憎と正義、そして死刑制度の問題、さまざまな側面からとらえることができる作品だけど、私が一番感じたのは圧倒的な能パワー。

正直、最初は「わけわかんない~」「楽しくないのは舞台じゃないっ」「イギリス人はこれでオリエンタリズムに酔ったのか?」などとツッコミを入れながら観ていたのだけど、後半からぐいぐいっと引き込まれ、終わったらグッタリ。
まさに「序・破・急」って感じ。

なんというか、体の奥深いところにぐっと迫ってくるパワーが、能の手法にはあるようなのだ。たぶんそれは、イギリス人の観客に対しても同じなんじゃないだろうか。

こういう伝統芸能を持つ日本ってやっぱりスゴイ国なんだ(・・・と急に愛国主義者になるのはお約束)。
能っていうと権力者側の芸能っていうイメージが強くて、文楽派(=庶民の味方)の私としてはどうも好きになれなかったんだけど、これは知らないとソンかもしれない。


勢いで1000円もする公演パンフレットを買ってしまった。
小さくて薄っぺらい冊子なのになんで1000円もするんだろ?と思ったら、なんと「全ページ袋綴じ」になってた!!!

袋綴じを破ったのも人生初体験。
残念ながら袋綴じの中身は健全な舞台写真だったけど、ビリビリするごとに現れる写真をみていると、もう一度舞台を観ているような感じがして、なかなか面白かった。

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