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2008年10月26日 (日)

ジャガー横田と違いますから

ちょっと前に話題になったこの本、今さらながら読んだ。

主人公のすーちゃんは35歳独身ひとり暮らし。カフェの雇われ店長さん。

スーちゃんのヨガ友だちのさわ子さんは40歳を迎えた独身会社員。自宅で母親とともに、認知症で寝たきりのおばあちゃんの介護をしている。

すーちゃんとさわ子さんは、ともに独身仲間で一見立場が近いように思えるのだけど、じつは違う。かたやひとり暮らしの不安、かたや介護にあけくれる不安をかかえ、おそらく両者の不安感はわかり合えない。
でも、お互い「わかり合えないのだ」ということをどこかで謙虚に踏まえ、思いやりと節度をもって友だち付き合いをしているところがいいなと思う。

会社を辞めて高齢出産を控えた友人の「まいちゃん」が1回だけ登場する部分も好き。
すーちゃんとお茶した後のまいちゃんの独白。
「気をつかわせてごめんね」
「今のわたしで会っておきたかった(これからは違うわたしになるから)」



たとえば、こんなエピソードはきっと多くの読者が「あるある!」と頷いたんじゃないだろうか?

ある日、さわ子さんは会社で子どもがいる同僚に生理痛がひどいという話をする。同僚の彼女は出産したら生理痛はなくなってしまったのだという。そして、
「さわちゃんも早く産んじゃいなよ」
と、何気ないひとこと。

ここでのさわ子さんの独白。

「女からも、日々こまごまとした
 セクハラを受けているわけで、
 でも慣れたりしない

 慣れることは許すこと

 こういう鈍感な言葉に
 傷つくことができる
 あたしでいたい」

幸い、私の周囲にはここまで無神経な人はいなかったのだけど、その代わり、こんな慰めコトバを何回かもらったことを思い出してしまった。


「ジャガー横田だって子ども生んだんだから、大丈夫だよ!」


・・・・・違うってふらふら

「ジャガー横田は女子プロレスラーですよ。人並みはずれた強靭な肉体の持ち主。しかもダンナは医者。私とは、いや、世間のほとんどの女子とは違う、特殊な人ですから!!
そういう慰め方、すごく安易で無責任ですから!!!

慰めてくれる気持ちには感謝するよ。
でもね、ちょっと違うから」


・・・そんな反論を瞬時に飲み込みつつ、表面上は「アハハ~そうだね」と受け流すのでした。

ほんとうに。
世間には鈍感な言葉が溢れ溢れているのだということに気付く今日このごろ。
それを敏感に受け止められる繊細さと、でも笑ってスルーできる強靭さ。
そして、おそらく私自身も無意識に鈍感なコトバを吐き出しているのであろうという、謙虚さ。
生きていくためにはどれかだけじゃダメ、3つ全部が必要です。

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