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2019年6月16日 (日)

成河さんカルチケインタビュー、掲載後に思うこと

この土日に朝日新聞「論座」に掲載になった成河さんカルチケインタビュー、反響大きくて書き手としても嬉しく思っています。絶賛系のコメントが目に付きますが、本当は「そうは言ってもねぇ」と思われた方も少なからずいらっしゃったでしょうし、そういうモヤモヤこそがさらに議論を深めていくべき種なのだと思います。


この貴重な機会をいただき、今、私自身が思うことをいくつか書き留めておきます。


まず、ここに書かれた「断絶」の問題は観客や演じ手だけではない、伝える側にもあるということです。私もこの立場にあるので、そのことを痛切に感じます。

でも、それは観客や演じ手が断絶しているのと リンクしているのですから根が深いです。俗な話ですが一フリーランスとしての書き手の生き残り戦略を考えた場合、特定のジャンルに特化する方が圧倒的に効率は良いのですよね。フリーランスにとってわかりやすいキャラ設定はとても大事。たとえば私の例をとっても「タカラヅカだけの専門家」と銘打った方がわかりやすいし、より幅広いファンの方の支持を得られるかも知れません。本も売れるでしょう(笑)

もちろん、それぞれのジャンルの奥が深すぎて他に手を広げる余裕がないというのはあると思います。でも、余裕がないならまだしも、敢えて目を向けようともしないスタンスかあるのは残念なことです。


そんなわけで、誰かがあるときふと他のジャンルに関心を寄せてみようと思ったときに壁が立ちはだかる。メディアやコミュニティも断絶してタコツボ化しているから入り込むのが難しい。悪循環だなと思います。

私も一観客としてそれを痛切に感じてきました。私は成河さんとは逆の流れでずっとタカラヅカとミュージカル、いわゆる商業演劇中心の観客でした。ですが数年前から「最近の日本のミュージカルってなんだか面白くないかも」と漠然と感じるようになり、じゃあ面白い舞台はどこにあるんだろう?と思っていわゆるストプレ、小劇場作品も積極的に見始めたんです。ところが情報をどこで集めたら良いのかが全く分からなくて最初はとても困りました。


今の私は、タカラヅカを主たる専門として深掘りしながらも、今の日本の演劇全体(古典芸能から2.5次元まで)を出来るだけ幅広く見ていこうと思っています。フリーランスとしてはまことに美味しくない戦略かも知れませんが、それが今の自分の気持ちに沿っているのだから仕方ないし、長い目で見たときそれは絶対に必要なことだと確信しています。それで新しく見えてくるものもきっとあるはず。だから険しい道を歩むのだ。


でも、そう思えるのは私の観客としての原点がタカラヅカにあることがとても大きいと思うんです。歌舞伎から2.5次元に至るまでタカラヅカは様々なジャンルの演劇のエッセンスを貪欲に取り込んできた芸能ですから、タカラヅカを深掘りしていれば自ずと興味は外に広がります。タカラヅカファンで良かったと思うことのひとつです。

今回のインタビューでは主にミュージカルをはじめとした商業演劇系の観客にスポットが当てられていますが、小劇場演劇がお好きな方はミュージカルやタカラヅカを全くご覧にならない方が多いですよね。でも、逆の流れも起こったらいいなと切に思います。そうそうエリザベートも当日券ありますしね(笑)




※写真は本文と関係ないけど…庭の紫陽花。

今日は梅雨の晴れ間💕

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2019年5月27日 (月)

発表!「あなたの好きな柴田作品は?」

毎日文化センター「タカラヅカ千夜一夜」講座との絡みで、Twitterなどでとらせていただいていたアンケート「あなたの好きな柴田作品は?」。結果を発表させていただきます!

アンケート期間5/135/19 10時。回答者51名。

 

1位『あかねさす紫の花』 7人

2位『うたかたの恋』 6人

2位『琥珀色の雨にぬれて』 6人

4位『星影の人』 5人

5位『仮面のロマネスク』 4人

6位『バレンシアの熱い花』 3人

6位『黒い瞳』 3人

 

『哀しみのコルドバ』 2人

『新源氏物語』 2人

『恋こそ我がいのち』(赤と黒) 2人

『飛鳥夕映え』 2人

 

以下は各1人

『凱旋門』

『激情』

『あしびきの山の雫に』

『あの日薔薇一輪』

『大江山花伝』

『小さな花がひらいた』

『川霧の橋』

『忠臣蔵』

『紫子』

『いのちある限り』

 

フリーコメント欄には任意回答にも関わらずほぼ全員コメントしてくださり、中身もアツいものばかり。

やはり初演キャストへの思い入れのある方が多いようでした。再演で運命の再会を感じる人も。つまり小・中学性時代に衝撃を受けた人が多いわけで、それがきっかけで原作を読んだり歴史を学んでしまう人も多数。

回答は一択でしたが、フリーコメント欄て「これも好きです」と敢えての二作目を書いてくださる人や、「選ぶのが難しい」「全部好き」とコメントしてくださった人も目につきました。

私自身、柴田先生の作品は大好きですが、皆さまからのアツいコメントを拝読し、その魅力を改めてしみじみ感じております。それと、私のタカラヅカ初体験(小学生で「あかねさす」)がキラキラした夢の世界ではなかったことを気に病んでおりましたが、皆さんのコメントから意外と多数派だったとわかったのは収穫でした(笑)

ご協力くださった皆さま、ありがとうございました!

 

本文と関係ないようなあるような紫の花

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2019年5月23日 (木)

「ヨシコは強い殿方が好き」

星組「鎌足」観劇。今週2度目の鎌足さんとの遭遇でした。(1度目は文楽の「妹背山婦女庭訓」)

大海人皇子、中大兄皇子、そして蘇我入鹿に続き、ついに中臣鎌足を主人公とした作品がタカラヅカに登場!「あかねさす紫の花」にはじまる柴田先生の万葉三部作、そして「飛鳥夕映え」からの豊かな蓄積を感じさせる素敵な作品。やはり日本物ミュージカルはタカラヅカが誇る財産だ!

これまでは冷徹な策士、フィクサーの印象ばかり強かった人物だけに、紅さん演じるちょっぴりヘタレで人情味溢れる鎌足さんは新鮮。でも、鎌足さんだってこういう一面もお持ちだったかも知れないですよね。最初ちょっと違和感でしたが、そんな私が先入観に支配されているということ。狂言回し役をつとめる旻先生(一樹さん)と船史恵尺(天寿さん)の台詞の一言一言をかみしめつつ、歴史というものについて改めて考えさせられます。

これまでのタカラヅカ万葉時代シリーズのなかでは一番ほのぼのした温かい気持ちになれたかも。鎌足と車持与志古娘(くるまもちよしこのいらつめ…呼称ヨシコ)さんの良い夫婦っぷりも、円熟のパッサァコンビ(紅さんと綺咲さんのことこう言うらしい)ならではのだなぁとしみじみ。晩年の夫婦の図があそこまでしっくり来るコンビもなかなかないと思います。

対する入鹿と皇極帝の狂おしい愛の形…こちらはほんとうに切ない。華形さんと有沙瞳さんも良い仕事してます。

今日はヨシコさんという友人と観劇だったため、最初は「ヨシコは強い殿方が好き💕」とかいう台詞のたびに必死で笑いを噛み殺してましたが、あまりに鎌足さんのヨシコ連呼がすごいので最後は笑う気力も失せちゃった(笑)。いいなぁヨシコ、愛されてて羨ましい。

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2019年4月27日 (土)

「ニーナ会議」

おススメいただいたので京急線の黄金町まで観に行ってきました。
演劇ユニットnoyR「『ニーナ会議-かもめより–』」
この土日まで。なかなか面白かったです!

黄金町、思ったより遠い(>_<) でも入ってみるとそこは、えっ?だったこれだけで楽しんじゃって良いの?と思ってしまうとっても贅沢な演劇空間でした。
(以下ネタバレあり)

チェーホフの「かもめ」をニーナ目線で描いた作品。ホンモノのニーナの他に脳内ニーナが3人登場するという趣向が面白い! 脳内ニーナは「恋したい!」「有名になりたい」でも「堅実に生きたい」と、それぞれ違うキャラを持っていて、夢見る乙女時代のニーナは一挙一動のたびに脳内ニーナが騒いでる状態。それが、女優目指して家を飛び出し、でもトリゴーリンに捨てられ、女優としても三流のままで…と辛酸を舐め、それでも女優として自分の足で歩いていくと覚悟を決めたとき、ホンモノのニーナは脳内ニーナを従えてしまう。この展開がじつに爽快!

「かもめ」といえばワタシ的には礼真琴さん主演のバウ公演(タイムリー!)ですが、
あのとき「わたしはかもめ!」とかわけわかんないことを言っていたしろきみちゃんの熱演が改めて理解できたような。そして「ニーナはわたし」なんですね。そのくらい普遍的な女性ってことです。誰にでもいるよね、3人の脳内ニーナ。でも彼女たちを制したとき人は己自身になれるってことだと思います。
「ふつうの人」をここまで深く描き切るって、やっぱりチェーホフさんはすごいんだな、今さらだけど。

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2019年4月19日 (金)

映画・演劇人の手紙展

ヅカ友かつ郵趣家としても知られる玉木 淳一さんの「映画・演劇人の手紙展」 行ってきました。
小林一三さん、菊田一夫さんの手紙、岩谷時子さん宛ての手紙も何故かたくさん。そしてタカラジェンヌのお礼状コレクションも。これは舞台好きの方もタカラヅカファンも必見です。
やっぱり一つの道を極めるって凄いことだ!

今週日曜まで、目白の切手の博物館にて。
今週末お時間ある方、ぜひお立ち寄りください。私も筆マメになろうと思ってしまう…おすすめです。

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まほろば

 劇団チョコレートケーキの日澤さんが演出、そして早霧せいなさんご出演ということで、気になっていた作品。

期待どおり、いや期待以上にチギちゃん無双な舞台でした! タカラヅカ時代からハマり役を引き当てる運(も実力のうち)の持ち主でしたが、ストプレ初挑戦での今回も強運が続いていたこと、嬉しく頼もしく思った次第です。

舞台は九州の旧家、田舎のしがらみの中で懸命に家を守る母(高橋惠子)、でも、娘たち(早霧せいな・中村ゆり)も、孫娘(生越千晴)も何故か男関係が上手くいかない。唯一飄々としているおばあちゃん(三田和代)、そして近所のおませな女の子。祭りの日に集結してしまった四世代に渡る女性たちが紡ぐ物語。

早霧さん演じるミドリは、東京に出てバリバリ仕事するあまり婚期も出産適齢期も逃してしまった??という、一歩間違えるとイタイ女性。…なんだけど、チギちゃんのカラッとした明るさに救われて楽しく見れちゃいました。

もちろん、その他のキャストのみなさんもそれぞれ素敵で、私自身、女子であることをもっとチカラを抜いて楽しんで良かったのかなぁと素直に思える舞台でした。ちなみに「まほろば」って「素晴らしい場所」を意味する古語なんですね(Wiki調べ)。

キャストの体調不良(もちろんチギちゃんではない)で初日から公演中止というアクシデントもあり、関係者の皆さんは本当に大変だったことと思います。順調に再開したみたいで本当に良かったです。

 

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2019年4月17日 (水)

ライムライト

  恥ずかしながら初演観ておらず初めて観ました。とても心温まる、そして私もやっぱり舞台が好き!と思えてしまう舞台でした(T_T)セリフの一言一言が深くて、そうだよなぁと頷いたり、時にどきっとさせられたり。おかしいな〜〜映画で見たときはもっと悲しく切なくしょっぱい話だった気がしたのだけど…。

石丸幹二さん、もはや持ち役のひとつって感じですね。幕が上がった後は完全にチャップリンのこと忘れてました。実咲凜音さん、トップ娘役時代とは一味違う自然体なお芝居が気持ち良かった。こういう方が合ってるんじゃないかな。

そして、この他のキャストの皆さんもみんな優しさに溢れていて、一人ひとりが愛おしかった。そこがもしかすると舞台ならではの味なのかも知れません。

個人的には佐藤洋介さんの蛇のようにしなやかなダンスがものすご〜く気になりました。彼の身体構造、一体どうなってるんだろう?

 

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菊田一夫先生もいらっしゃった!

 

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