意外にも「外伝ベルばら」を楽しめてしまった理由
ぶっちゃけ、あまり良い評判を聞いてなかった花組「外伝ベルサイユのばら」、いざ観てみると、意外にも楽しめてしまった自分っていったい???
こともあろうに、アンドレ&アラン&衛兵隊員たちの「男の友情」場面では涙
してしまったのだ(壮アランかっこええぇぇぇ
) どーいうこと?
・・・思うに、私には以下の条件がそろっていたからではあるまいか。
第一に、私はマンガの原作も何度か通読しているし、宝塚の「ベルばら」本編も、ほとんどのバージョンを舞台か映像で観ている。ストーリーも主な名場面も熟知しているから、たとえダイジェスト版のような展開であっても、「イケメン衛兵隊カッコええ
」とか「めおちゃんフェルゼン軍服似合う~
」とか、パーツパーツで楽しめてしまうのだ。
ただ、これだけでは他の大多数のファンと同条件であろう。
しかし第二に、私も地方出身ゆえ、しょーもないといわれているマリーズ関連の場面もツボだったという点がある。野たれ死に寸前だったマリーズが、同郷の人たちの温かさによって幸運をつかんでいく過程をみてると「マリーズちゃん、ほんと良かったねえぇぇ」と我がことのように喜べてしまうのだ。
実際、同郷ネットワークというのはありがたいもので、私にだってプチ・ブイエ将軍的、あるいはシモーヌ的に目をかけてくれる人というのはいる。さすがに「養女に」という申し出を受けたことはないけど。
二人の親切をみてると、またまた「やっぱ故郷っていいよな」とか思ってしまう。ブイエ将軍って原作だと、ただの意地悪なオヤジだけど、そうかああいうバックグラウンドがあったのか、地方出身のたたき上げだから、生粋貴族のジャルジェ将軍と仲悪いのか~と、妙に理解してしまったり。
第三に、私が「文楽脳」の持ち主だっていうのがあるだろう。
「平民のアンドレは命に代えても貴族のオスカル様をお守りせねばならない」というのは、「主君への忠義は何にも勝る」という昔の日本的価値観も前提になっているに違いないと思う。アンドレだって恋心90%忠義10%、アンドレの祖母マロングラッセに至っては忠義100%だったはずだ。
この価値観、いまどきの人には違和感があるものだが、文楽や歌舞伎には「忠義のために子どもの命を犠牲にする話」は山ほど出てくるので、私は慣れている。
そして、文楽や歌舞伎では、主君への忠義(タテマエ)と家族への情愛(ホンネ)との板ばさみの苦しみが泣き所になっている。「オスカル様のために命を捨てなさい!」とばかりいっているマロングラッセだって、本当の本当のところでは、孫のアンドレが一番可愛いに決まっているから、内心では引き裂かれるような苦しみがあったはずだ。ただ、今回はそれがちょっと伝わりにくかったのは残念だった。
てなわけで、意外にも楽しんでしまった私。
やっぱり舞台は生で観てみないとわからないものだ。
何より、インフルエンザと戦いつつ懸命に頑張ってる花組メンバーの皆さんに心動かされたのかもしれない。
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