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2019年8月24日 (土)

【お知らせ】もっと楽しむ!タカラヅカ―タカラヅカ・ミュージカルのこれまでとこれから

最近は一本立ての大作ミュージカルの上演が増えたタカラヅカ。オーストリアの大ヒットミュージカルの日本初演となる月組公演『I AM FROM AUSTRIA』もまたその一つで、タカラヅカ流にどのようなアレンジが加えられるのかが注目されます。その見どころを紹介しつつ、タカラヅカが海外ミュージカルに「タカラヅカらしさ」を取り込みながら独自の様式を確立してきた過程を振り返り、改めて「タカラヅカ・ミュージカル」の魅力とは何かを探ります。

料理研究家田内しょうこさん特製の、公演にちなんだ講座デザートもお楽しみに!


12/15講義12/18観劇】

https://www.nhk-cul.co.jp/sp/programs/program_1182892.html

12/15講義12/19観劇】

https://www.nhk-cul.co.jp/sp/programs/program_1182894.html

12/15講義12/21観劇】

https://www.nhk-cul.co.jp/sp/programs/program_1182893.html

【講義のみ】

https://www.nhk-cul.co.jp/sp/programs/program_1182891.html

2019年8月22日 (木)

進化するエリザベート

6月の初日開けてすぐの頃に観て以来の観劇でした。以下、印象に残ったことの覚え書きです。


井上芳雄トート、ようやく巡り合えましたがワタシ的にはこれまでと全然違って見えた!

絶対的存在としての死の神、強いトート。

変な言い方ですが、タカラヅカ版の呪縛から解き放たれた、井上芳雄さんらしいトートをようやく見ることができたように感じました。


愛希シシィ。

前半の生命力に満ちた瑞々しいシシィから後半のかたくなな皇后陛下へという、これまた初日の頃に比べたら「愛希れいかのシシィ」がはっきり確立してきたように感じました。

井上トートとのバトルの迫力も凄まじい。

これも強いトートに反発するからこそ出てくる強さなのだと思いました。


成河ルキーニ、今日は虐げられた人々に寄り添う社会派だったような。でもどこかでとても醒めていて、無力感に絶望している若者。

いつもそうなのですが、見てるとなぜかとても哀しくなってしまうルキーニなんですよね。


古川トートのときは「ルキーニ妄想劇場」が繰り広げられている感じでしたが、井上トートだとルキーニは完全にしもべです。

自分もまた「死」に憧れ陶酔しているのに、閣下のシシィへの愛に勝てないから嫉妬して最後は首くくって死んじゃいました、みたいにも見える。

そんな違いも組み合わせの妙ですね。


木村達成さんのルドルフ、端整で素敵でした(→2.5次元系に詳しい人に「中本さんはきっと気に入ると思う」と言われていましたが予想通りの反応(笑)

歌もさることながら、最後に死に誘われる場面の身のこなしがとても美しかった!やはりこの役はダンスの心得もある人にやっていただきたいです。


今年のエリザ観劇は今日でおしまい。

さて次はいつ、どんなキャストで巡り会えるのでしょうか・・・


★追記

井上トート&成河ルキの組み合わせは昨日がラストだったのですね! 狙ってた訳ではないのですがラッキーでした。

成河さん、カテコで魂の抜け殻のようになってたのは閣下に魂抜かれたからだったのか(笑)

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2019年8月21日 (水)

「人形の家 part2」

イプセン「人形の家」の続編的物語。

じつは離婚届が出されていなかったことに気づいたノラが15年ぶりに夫の家に戻ってきたところから、結婚というシステム、そして人としての自立、心の自由にまつわるドロドロの本質が更に浮き彫りになるという展開。なかなかキツい105分でした。


おそらく 八割方の人がノラの方を身勝手でイヤな女だと思うのでは?…私もそう。それでも心の何処かで私は確実にノラに共感せずにはいられない、それが発見。


「ひとりでいること」「誰かと一緒に暮らすこと」の功罪について、ぼんやりと考えたりしていた時だけに、何ともタイムリーな巡り合い。やっぱり舞台ってご縁です。


ひとりでいる人は強いと思われがちですが、じつは違うんじゃないか、弱すぎて誰かといると自分を守りきれないからなんじゃないか…ずっとそんな風に思ってきましたが、そんな思いを再確認できた観劇でした。

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2019年8月18日 (日)

「転校生」

平田オリザさんの脚本。まるでどこかの女子校を覗き見てるかのような舞台。


微笑ましい気持ちと、でも現実の学校のクラスってイジメなんかも必ずあってもっとドロドロして居心地悪いもんじゃないだろうかという冷ややかな気持ちと、でも自分にもこんな無邪気な時があったのかなという信じられない気持ちと、こういう時はもう二度とやって来ないんだなという胸がぎゅっと締め付けられるような気持ちと、いろんな気持ちが入り混じってどうしようもなく切なくなる舞台でした。


出演者は全員オーディションで選ばれたのだそうです。この中から未来の大女優が生まれるのかも?


男子校版もあり。

こちらも観てみたかったな。ホントに未知の世界だから…。

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2019年7月31日 (水)

リベンジ!梅芸「ON THE TOWN」

あれれれ〜〜?  東京で観たときより断然面白かったのです!

客席も笑いさざめいていて良い雰囲気。


それは何故?と考えてみるに、一つは私自身が関連の講座などをやったため、それなりに作品背景のことなど勉強したのが大きいのかも(役得か)。


しかし、それを差し引いても良かったと思うので、その要因を探ってみます。

まずなんといっても水兵3人組のキャラが東京公演時に比べてしっかり立っていたこと。これはやはり、おかえりなさいちなつさんの存在が大きくて、鳳月オジーが3人を仕切れる大人の男キャラになったことで、珠城ゲイビーは素朴キャラ、暁チップは可愛いキャラと、それぞれ本来の持ち味を安心して発揮できるようになったからだと思います。


新たに加わったメンバーもみんな良い仕事してます。知的でパワフルキュートな夢奈瑠音ちゃんクレア、オジーとの並びは二人ともスタイル抜群で華やか。海乃美月ちゃんルーシーのインパクト。こんな役もできるのね。そして英真なおきさんピットキン裁判官のラスボス感はさすが!! 


3組のカップルの恋模様もよりくっきり描かれ、その顛末はちょっぴり哀しい。映画版を見たときは、映画の方がわかりやすいなと思ったのですが、今は映画より切なくてしょっぱい結末の舞台版の方が好きになりました。


※平日公演でもらえるメッセージカードはオジーからでした!

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2019年7月14日 (日)

「フローズン・ビーチ」

KERA CROSS『フローズン・ビーチ』プレビュー公演@橋本、観て参りました!

初演時に岸田國士戯曲賞を取ったKERAさんの出世作ということで一度観たいと思っていた作品。今回は鈴木裕美さんが演出です。

とあるリゾートアイランドの別荘に一堂に会した5人の女たち。オーナーの双子の娘、愛と萌(花乃まりあ・2役)、若き後妻の咲恵(シルビア・グラブ)、愛の友だちの千津(鈴木杏)、彼女の連れの市子(ブルゾンちえみ)。一癖も二癖もある女たちの愛憎が渦巻き、次から次へと事件が

バブル真っ盛りの1987年、様々な事件で日本が揺れた1995年、そして2003年と、場面が転換するごとにそれぞれの時代の空気感が今となっては懐かしい。ストーリーはまるで推理小説を読んでいるみたいで最後まで予断許さず。誰が誰の味方で誰を憎んでいるのか??思わず相関図描きたくなりました。

とにかく女性たちの愛憎の振れ幅の大きさに圧倒される!でも、誰しもこんな風に人を憎むし、うっかりやらかしちゃうし、でもそれを忘れたフリして生きちゃうもんだよねぇと妙に納得。そして「女って逞しい生き物だわ〜」と再確認したのでした(笑)おどろおどろしい話なのに、何故か不思議と元気をもらえてしまうところはやっぱりKERA作品ならでは、です。

タカラヅカファン的には花乃ちゃんのパワフルなお芝居と二役演じ分けが必見ですよー!

7/31よりシアタークリエにて上演です。

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2019年6月17日 (月)

「アインシュタインの休日」

吉田小夏さんの新作舞台、観に行ってきました!

演劇集団 円×シアターΧ提携公演「アインシュタインの休日」


時は大正11年、アインシュタイン博士来日のニュースに沸く日本。西洋文化がどっと押し寄せ、みんな新しいものハイカラなものに興味津々、そんな浅草の市井の人々の明るく楽しくちょっぴり切ない日々が小夏さんらしい繊細さで描かれていきます。それを浅草のシアターXで上演するとは、これまた粋だなぁ〜


個人的にアインシュタインという人に昔から興味があったのですが、そのお方がこの時代に来日し、日本の一般庶民にこんな風に素朴な大歓迎を受けたのか〜というのは初めて知りました。

しかも、大正文化が花開き、女性がパワーを増し、宝塚歌劇もできたばかりのこの時代も大好き…というわけで、私の好きなもの興味のあるもの尽くしのお話で、これはもうワクワクが止まりません。


士族からパン屋を始め何とかここまでやってきた夫婦、ある理由で軍人の夫の家から出戻ってきた姉娘、本が大好きで世の中をもっと知りたい妹娘と、彼女に想いを寄せる下宿の大学生、浅草オペラの歌手を目指す少女やペラゴロのパン職人もいたりして…巨大な歴史の流れの中では藻屑と消えてしまうかも知れないけれど、そこにはかけがえのない一人ひとりの物語があります。


でも、大正11年といえば関東大震災のちょうど1年前なんですよね。

そして下宿の大学生くんはいわき(福島県)の、住み込みの女中として働く女の子は安芸(広島県)の出身というのもドキッとさせられます。いずれも、アインシュタインの研究成果によって、その後大きな影響を受けることになるわけですから。

舞台上で展開されるこの平和で能天気な日々は長くは続かない。それを観客だけが知っている残酷さよ。でも、今のこの日々だってそんなものかも知れない…。


なんでもない日常が愛おしくなって、日々を丁寧に生きようと思わせてくれる、そんな作品です。23日まで。

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撮影/近郷美穂

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